NMFC
New Mountain Finance幅広い業種に手を出す融資ファンドが多いなか、この会社は母体の私募株式部門と同じ目利きを使う。貸出先を不況に強いとされる業種へ意図的に偏らせている。銀行のような預金は持たず、株式市場から集めた資金と借入で貸出の元手をまかなう。
法律上は閉鎖型の投資会社で、私募株式ファンドが持つ中堅企業への融資という形で資産を運用する。医療やソフトウェア、企業向けサービスなど景気が悪くても需要が消えにくい業種に寄せ、返済順位が最も高い第一順位担保付き融資が資産の3分の2を占める。
税制上の優遇と引き換えに稼いだ利益の大半を配当に回す義務があり、含み損に備える内部留保を厚く積みにくい。景気が深く冷え込めば、業種を選んでいても焦げ付きは増える。貸出先の多くは非上場で、外部から業績を確かめにくい。
運用は外部のNew Mountain Capitalに委託されており、自社に独立した経営陣がいるわけではない。稼いだ利益の大半を配当として配ること自体が、この会社の存在理由になっている。
貸出先の中堅企業が業績を保って返済を続けられるか、そして母体の運用会社が焦げ付きの少ない先を選び続けられるかで分配の原資が決まる。借りて貸す商売である以上、金利の動きが調達コストと利息収入の差にも響く。
この会社をどう読むか
New Mountain Finance を中堅企業向けの貸金業だと思って読むと、配当の厚さが説明できない。この会社は法律上は投資会社(BDC)で、税の優遇と引き換えに稼いだ利益のほとんどを配ることを義務づけられている。
貸出先は、医療やソフトウェアなど景気の波を受けにくいとされる業種の非上場企業に絞られ、担保付きで返済順位の高い融資が中心を占める。的の絞り方が焦げ付きを抑える一方、貸出先の中身が外から見えにくいという裏返しの弱さも持つ。
バランスシート (要約)
資産 $2.9B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.2B(41%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$81M
- 長期借入金$1.7B
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- 1.4%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $379M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
- 配当総額(年間)
- $136M
- 配当性向
- 823.0%
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