NPWR
NET Power排気をそのまま空へ流す従来の火力と違い、燃焼で出た二酸化炭素を系の中に閉じ込めたまま発電する設計から出発している。つまずいた後は自社技術に固執せず、Entropyから導入する燃焼後回収の技術を一般的なガスタービンに組み合わせる道も開いた。
商業運転する発電所をまだ一つも持たず、意味のある収入はない。実用化できれば発電所の建設と技術の使用料が収入源になる見込みだが、いまはその手前で費用だけが出ていく段階にある。
La Porteにある実証設備での試験を止め、2025年12月期には$578.6Mの純損失を計上した。前年の損失が$49.2Mだったことを思えば、この一年で当初の計画が大きく崩れたことがわかる。
減損を計上した直後に、独自方式一本から他社技術との併用へと事業の間口を広げる判断を下した。看板を守るより、商業化にたどり着ける道を選び直した形といえる。
二酸化炭素を抑えた電力に、客が割高な料金を払う気があるかどうかが採算のすべてを決める。米政府が脱炭素の後押しから距離を置けば、この種の電力の需要はさらに細りかねない。
この会社をどう読むか
発電所の二酸化炭素は普通、燃やした後の排気から取り出すが、NET Powerが目指したのはそもそも排気を大気に出さずに済む燃やし方だった。
だがその実証は2025年に止まり、同年12月期の純損失は$578.6Mに膨らんだ。会社はこれを受け、ありふれたガスタービンにEntropyの回収技術を足す道も並行して進めると決めた。看板一本では商業化に届かないという読みが、この転換ににじんでいる。
バランスシート (要約)
資産 $600M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $204M(34%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$199M
- 他の流動資産$144M
- 固定資産$256M
- 流動負債$47M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $0
- 売上成長率
- −100.0%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −283.8%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$121M
- フリーCF
- −$154M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 約1年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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