NSPR
InspireMD血管を支えるステントを細かい網で覆い、治療中に剥がれた血の塊が脳へ飛ぶのを防ぐ設計が独自の売り。2024年10月には本社機能をマイアミへ移し、米国市場向けの体制を自前で構えた点も、代理店任せだったこれまでとは違う。
主力のCGuard EPSは、30カ国超で販売代理店を通じて売られてきた。2025年6月に姉妹製品CGuard Primeが米国のFDA承認を得てからは、自社の直販部隊による米国内の販売も始まっている。治療のたびにステントが使われることで収入が立つ。
首の血管の治療には、網のない従来型のステントや、首を切り開く手術という定評ある選択肢が既にあり、新しい製品が医師に浸透するには時間がかかる。埋め込み型の医療機器のため、不具合が起きれば重い責任を負う。米国での直販体制はまだ立ち上げたばかりで、投資に見合う販売を築けるかは実績がない。
海外は代理店網、米国は自社の営業部隊と、地域で売り方をはっきり分ける。米国承認を取ったあとは、直販部隊の維持と、TCARと呼ばれる術式向けの臨床試験に資源を寄せている。
勝負どころは、首の血管を治療する医師が、従来の手術や網のないステントではなくCGuardを選ぶかどうかにある。米国では直販部隊を養えるだけの症例数を、代理店の助けなしに積み上げねばならない。
この会社をどう読むか
InspireMDは、長く海外の代理店を通じてしかステントを売れなかった医療機器企業だが、2025年に潮目が変わった。
自社製品CGuard Primeが同年6月に米国のFDA承認を得た。前年からマイアミに構えた本社のもと、初めて自前の営業部隊が米国内の医師へ直接売り込みはじめている。海外30カ国超では従来どおり代理店経由の販売が続いており、地域によって売り方がまったく違う会社になっている。
バランスシート (要約)
資産 $69M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $55M(80%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$9M
- 他の流動資産$53M
- 固定資産$8M
- 流動負債$11M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $9M
- 売上成長率
- 28.1%
- 粗利率
- 29.5%
- 営業利益率
- −552.6%
- 純利益率
- −543.3%
- ROE
- −88.4%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$35M
- フリーCF
- −$37M
- 営業CFマージン
- −390.9%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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