まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
承認前の候補に賭けるだけの小型のヘルスケア株とは違い、すでに一つ売れる薬を持っている。しかもそれは自前の探索から出た薬ではなく、2024年に買収した会社が第一三共から導入していたもので、目利きと買収で品揃えを作る型を取る。
肺がんのうちROS1という遺伝子の変異を持つ患者に的を絞った飲み薬IBTROZIが2025年6月に米国で承認され、同月から販売が始まった。同じ薬は日本と中国でも承認済みで現地の製薬会社が売り、欧州は2026年に入って別の日本企業と組む形が決まった。
承認された薬はまだ販売を始めたばかりで、同じ遺伝子変異を狙う競合が現れれば伸びを奪われかねない。開発中の脳腫瘍向けの候補薬の試験でつまずけば次の成長の柱を欠くことになり、研究や販売にかかる費用が収入を上回る期間はなお続く。
米国での販売を自前で軌道に乗せる一方、海外は日本・中国・欧州でそれぞれ現地の製薬会社に任せる。手元の資金は次の候補薬の開発と、新しい権利の取得に振り向ける。
承認したばかりの薬がどれだけ処方されて売上に育つか。次いで、脳腫瘍向けの候補薬が第3相を通過するか、手元の資金を次の薬の権利取得に生かせるかで先が決まる。
資産 $595M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $306M(51%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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