NVO
Novo Nordisk
数十年かけて磨いたインスリンの技術を、市場の規模がまったく違う肥満治療へ横展開できた点が、他の製薬会社と一線を画す。
もとは血糖を下げるインスリンや糖尿病治療薬を世界に供給する会社だったが、その同じ仕組みの薬が食欲を抑えて体重も落とすとわかった。いまは肥満治療薬が稼ぎの中心で、あわせて血友病や成長ホルモンといった患者数の少ない病気の薬も扱う。
肥満薬という一つの分野への依存度が高く、そこに大手製薬各社が相次いで参入し競争が急速に激しくなっている。飲み薬など使いやすい新しい形の薬が登場すれば、順位が入れ替わる可能性もある。
資金は増え続ける需要に応えるための生産設備の増強と、次の薬の開発へ集中的に振り向けている。配当も続けている。
いまの売上を支えているのは、主力の肥満・糖尿病薬が売れ続けることと、急増する需要に生産が追いつくことの二つだ。実際に一部の薬は供給が需要に追いつかない時期が続いた。
この会社をどう読むか
ノボノルディスクという社名は、1923年に始まったノルディスク社と1925年に始まったノボ社が、1989年に合流してできたものだ。糖尿病の薬という地味な分野で長く稼いできた会社という印象が強いが、いまその印象は大きく塗り替わりつつある。
血糖を下げるために磨いてきた薬の仕組みが、食欲を抑えて体重を落とすことにも効くとわかり、肥満治療薬として世界的な需要を生んだ。糖尿病という土台の上に肥満という新しい柱が急成長で乗った形だが、需要の急増に生産が追いつかない時期が続いたほか、大手各社の参入で競争も一気に激しくなっている。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
この銘柄が登場した記事
記事一覧 →Novo Nordisk のまわりの会社
辿ってみる →開示に社名が出る相手 39 社(裏・売り先・同じ土俵・資本の相手の異なり数)。裏にいる会社 8 社(うち提携・権利 7 社)。2 段目まで辿ると 9 社。1 社ずつ「なぜ関係するか」と出典を付けています。
裏にいる会社仕入れ先・委託先・1 社
- PRPRTAProthena向こうの記録にもATTR アミロイドーシス薬 coramitugプロシーナが導出した coramitug をノボが第 3 相 CLEOPATTRA 試験で開発中と相手の 10-K が書いている
出典: PRTA 10-K (FY2025) Business(Novo Nordisk の記録)向こうの記録 →
売り先Novo Nordisk が裏にいる先・2 社
- RIRIGLRigel Pharmaceuticals向こうの記録にも白血病薬 REZLIDHIA の全世界権利ライジェルが REZLIDHIA を Forma Therapeutics (現ノボ) から独占導入したと 10-K に書いている
出典: RIGL 10-K (FY2025) Business(Novo Nordisk の記録)向こうの記録 →
- LFLFMDLifeMD相手の記録では Novo Nordisk が仕入れ先Wegovy / Ozempic の供給経路10-K が「GLP-1 の製造元との提携・連携」として Novo Nordisk を名指しし、Wegovy・Ozempic への処方経路を自社の診療基盤に組み込んでいる
出典: LFMD 10-K (FY2025) / Business(LifeMD 側の記録から逆引き)向こうの記録 →
提携・権利でつながる相手提携・ライセンス・使用料・瓶詰契約など、物を納める線ではない・9 社
- LXLXRXLexicon Pharmaceuticals向こうの記録にも肥満薬 LX9851 の全世界独占実施権レキシコンが LX9851 の開発・製造・販売の独占権をノボへ許諾したと 10-K に明記している
出典: LXRX 10-K (FY2025) Business(Novo Nordisk の記録)向こうの記録 →
- OMOMEROmeros向こうの記録にも資産購入・実施許諾契約 (APLA) で受けた開発品オメロスが APLA でノボへ資産を渡し、移行サービス契約の費用をノボが償還すると開示している
出典: OMER 10-K (FY2025)(Novo Nordisk の記録)向こうの記録 →
- ASASNDAscendis PharmaTransCon 技術の全世界の実施権2024 年 11 月の契約で代謝疾患の全世界独占と心血管の製品別独占を渡した
出典: ASND 20-F (FY2025)(Ascendis Pharma 側の記録から逆引き)向こうの記録 →
残り 6 社を全部見る
- EVO Evotec
腎臓病の共同研究
20-F が慢性腎臓病の分子データベースを使う提携先4社の一つとして名指し
出典: EVO 20-F (FY2025)(Evotec 側の記録から逆引き) 向こうの記録 → - KRRO Korro Bio
RNA 編集薬の共同開発の相手
10-K が Novo Nordisk との協業を事業の前提として繰り返し挙げており、開発資金の出し手にあたる。直近で一時停止と明記
出典: KRRO 10-K (FY2025)(Korro Bio 側の記録から逆引き) 向こうの記録 → - SEPN Septerna
代謝の病を狙う経口低分子の共同開発
肥満と2型糖尿病を狙う経口候補でノボと提携し、マイルストーンと世界売上に応じた段階ロイヤルティを受け取る立場にある
出典: SEPN 10-K (FY2025) Item 1 / Novo Collaboration Agreement(Septerna 側の記録から逆引き) 向こうの記録 → - XNCR Xencor
PNH 向け zaltenibart の Fc 技術
2025 年 12 月に Omeros から zaltenibart の全世界権を取得した相手で、最大 $60.0M のマイルストンと中一桁台のロイヤルティを受ける
出典: XNCR 10-K (FY2025) Novo Nordisk(Xencor 側の記録から逆引き) 向こうの記録 → - COAG Hemab Therapeutics
主力候補の抗体の特許の実施許諾
TLT-1 と第 VII 因子を狙う二重特異性抗体 (sutacimig を含む) の特許を独占的に導入し、節目金と使用料を払う
出典: COAG 424B4 (2026-05-01)(Hemab Therapeutics 側の記録から逆引き) 向こうの記録 → - IPHA Innate Pharma
monalizumab の権利の導入
20-F が monalizumab の開発と販売を Novo Nordisk との実施許諾契約に依存すると明記する
出典: IPHA 20-F (FY2025)(Innate Pharma 側の記録から逆引き) 向こうの記録 →
同じ土俵の会社競合・28 社
- LLLLYEli Lilly向こうの記録にもGLP-1 の肥満・糖尿病薬複数社の 10-K が肥満薬市場でノボとリリーを二強として並べており、直接ぶつかる相手になる
出典: PTN 10-K (FY2025) Competition向こうの記録 →
- EMEMBCEmbecta向こうの記録にもインスリンの注射器具エンベクタが糖尿病の注射事業で現に競合する相手の筆頭にノボを名指ししている
出典: EMBC 10-K (FY2025) Competition向こうの記録 →
- PFPFEPfizer向こうの記録にも肥満・糖尿病の治療薬相手の 10-K が肥満と糖尿病の開発企業としてノボとファイザーを同じ一覧に並べている (共起)
出典: PTN 10-K (FY2025) Competition向こうの記録 →
残り 25 社を全部見る
- MRK Merckこの会社の記録だけ
肥満・糖尿病の治療薬
肥満・糖尿病の開発企業の一覧にノボとメルクが並記されている (共起)
出典: PTN 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - SNY Sanofiこの会社の記録だけ
糖尿病のインスリンと代謝薬
肥満・糖尿病の開発企業の一覧にノボとサノフィが並記されている (共起)
出典: PTN 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - REGN Regeneron Pharmaceuticalsこの会社の記録だけ
肥満に伴う筋肉維持の治療薬
肥満・糖尿病の開発企業の一覧にノボとリジェネロンが並記されている (共起)
出典: PTN 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - ALT Altimmune向こうの記録にも
肥満の GLP-1 系開発品
肥満・糖尿病の開発企業の一覧にノボとアルティミューンが並記されている (共起)
出典: PTN 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - VOGX Vogenx
肥満の薬
肥満の領域で承認済み・開発中の薬を複数持つ会社として目論見書が名指し
出典: VOGX 424B4 (2026-08-12) Business — Competition(SEC の書類 →) 向こうの記録 → - IBIO iBio
肥満症薬の大手との競合
10-K が統合型の製薬大手の競合に Novo Nordisk を名指しし、iBio の候補は同社のセマグルチドとの併用も試している
出典: IBIO 10-K (FY2026) Competition(SEC の書類 →) 向こうの記録 → - ASND Ascendis Pharma
成長ホルモンの SOGROYA と Norditropin
20-F が週 1 回型と日々打つ型の両方を挙げており、技術の導出先が製品では競合になる
出典: ASND 20-F (FY2025) Competition 向こうの記録 → - IVA Inventiva
MASH に効くとされる GLP-1
20-F がセマグルチドの第3相の結果と2025年8月の FDA 承認を名指しし、競合として挙げている
出典: IVA 20-F (FY2025) 向こうの記録 → - KLRA Kailera Therapeutics
肥満の治療薬
目論見書が Wegovy を先行する代表例に挙げ、競合の筆頭として名指しする
出典: KLRA 424B4 (2026-04-17) 向こうの記録 → - MTVA MetaVia
GLP-1 作動薬セマグルチド
10-K が MASH と肥満の双方で競合に名指ししている
出典: MTVA 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - PTN Palatin Technologies
肥満・糖尿病の治療薬
10-K が名指しし、その Wegovy・Ozempic の広がりが肥満市場の競争を強めたと明記している
出典: PTN 10-K (FY2025) 向こうの記録 → - RANI Rani Therapeutics Holdings
経口生物学的製剤と肥満治療
10-Kが肥満治療と経口化の両方で名指し。MIT との共同開発の SOMA/LUMI も競合として挙げる
出典: RANI 10-K (FY2025) Item 1 Competition 向こうの記録 → - SKYE Skye Bioscience
肥満治療の既存の中心
10-K は semaglutide の臨床データを比較の基準に据え、除脂肪量の減少と消化器の副作用で差別化すると書く
出典: SKYE 10-K (FY2025) 向こうの記録 → - BMEA Biomea Fusion
肥満・体重管理の飲み薬
10-K が競合の具体例として挙げるのは2025年12月承認の Wegovy 経口剤だけで、そのブランドを持つのが同社
出典: BMEA 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - FULC Fulcrum Therapeutics
NDec とエタボピバット
10-K が胎児型の血色素を増やす飲み薬と PK 活性化剤の二つで開発中と名指しする
出典: FULC 10-K (FY2025) 向こうの記録 → - LEXX Lexaria Bioscience
飲む GLP-1 薬の先行製品
10-K は自社の DehydraTECH-semaglutide の人での試験を Rybelsus を対照に置き、血中の量で上回ったと書く。Rybelsus は Novo Nordisk の製品
出典: LEXX 10-K (FY2025/08) Item 1 / Human Pilot Study GLP-1-H24-1 向こうの記録 → - SGMT Sagimet Biosciences
MASH に承認された semaglutide
2025年8月に Wegovy が中等度から進行した線維化を伴う MASH で承認されたと 10-K が名指しする。2025年に Akero も買収した
出典: SGMT 10-K (FY2025) Item 1 Competition 向こうの記録 → - MNKD MannKind
速効型・持効型インスリン
10-K がアフレッザと V-Go の両方について、食事時と基礎の注射インスリンの主要な販売元として挙げている
出典: MNKD 10-K (FY2025) Item 1A Competition 向こうの記録 → - XERS Xeris Biopharma
グルカゴン製剤
GlucaGen HypoKit を売り、Zealand から導入した dasiglucagon も抱えるため Gvoke と重なる
出典: XERS 10-K (FY2025) 競合の記述 向こうの記録 → - BMRN BioMarin Pharmaceutical
成長ホルモン製剤
10-K が VOXZOGO の特発性低身長・ヌーナン症候群などでの競合として Novo Nordisk の開発品を挙げている
出典: sec.gov 向こうの記録 → - GPCR Structure Therapeutics
GLP-1 の肥満・糖尿病薬
10-K が承認済み GLP-1 ペプチドの販売元、かつ次世代ペプチドの開発元として挙げる
出典: GPCR 10-K (FY2025) 向こうの記録 → - GYRE Gyre Therapeutics
GLP-1 と FGF21 の肝線維化候補
10-K が競合候補にセマグルチドと NNC0194-0499 の 2 剤を挙げ、同社が二重に競合すると書く
出典: GYRE 10-K (FY2025) Competition (Hydronidone) 向こうの記録 → - MBX MBX Biosciences
肥満症の治療薬
10-K が肥満症の直接の競合として semaglutide・amycretin・CagriSema を挙げている
出典: MBX 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - MDGL Madrigal Pharmaceuticals
MASH 適応で承認されたセマグルチド
10-K が競合の項で唯一名指しする相手。Rezdiffra に続いて MASH の承認を得ており、処方の取り合いになる
出典: MDGL 10-K (FY2025)(SEC の書類 →) 向こうの記録 → - VKTX Viking Therapeutics
セマグルチドと CagriSema
10-K が VK2735 の競合の筆頭に Wegovy(セマグルチド)と Saxenda、後期開発の CagriSema を挙げている。肥満薬市場の二強の一角で、データが並ばなければ評価が崩れる相手
出典: VKTX 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 →
資本のつながり出資・支配・分社など・1 社
- LFLFMDLifeMDこの会社の記録だけ関係の型: 業務提携ライフMD が遠隔診療の中で Wegovy と Ozempic の処方を扱う経路を整え、飲み薬版も 2026 年 1 月から提供している
出典: LFMD 10-K (FY2025) Business向こうの記録 →
調べた上で分からなかったこと編集部が開示を読んで書き残した断り
仕入れ先: 20-F の本文が data/10k に取り込まれておらず、原薬・充填の委託先を自社開示から特定できなかった
記録: 10-K など開示を元に編集部が 2026 年 8 月 22 日 に点検。編集部の推論で、事実の報告ではありません。
同じテーマ「肥満治療薬銘柄(GLP-1関連)」の銘柄
テーマを見る →株主構成 (機関投資家)
2026年6月30日時点 ・ SEC 13F- 20,397,110 株
- 18,594,352 株
- 13,041,109 株
- 11,704,719 株
- 11,659,869 株
- 11,176,712 株
- 9,721,180 株
- 8FOLKETRYGDFONDET—9,522,383 株
- 9,180,490 株
- 8,324,948 株
SEC への Form 13F 届出 (運用資産 $100M 以上の機関投資家、四半期ごと) の集計。 創業者などの個人や事業会社の持分は含まれないため、機関保有率は実際の大口保有の下限になります。 比率は現在の時価総額、または年次報告の株数から概算した発行株数に対する値、バーは筆頭機関を最大とした相対量です。
NVO の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…