OABI
OmniAb自ら薬を開発する危険を負わない代わりに、当たりの数で勝負する設計になっている。107件の提携のうち27件が臨床段階、2件が審査中、3件はすでに承認済みという裾野の広さがその成果だ。
OmniRatやOmniChickenといった自前の動物に人の配列を持つ抗体を作らせ、製薬会社に技術ごと使わせる。入口の利用料、相手の開発が節目を越えるたびの報酬、発売後の使用料という三段の入りになる。
提携先の試験がつまずけば、見込んでいた節目の報酬はそのまま消える。使用料が積み上がるまでの年数が長く、その間は抗体発見を売る同業との受注競争が続く。
経営資源は新しい提携の獲得と、既存の提携先の進み具合の把握に集中している。株主還元より技術そのものの改良に資金を向ける。
収益の伸びは提携の数と、預けた抗体が相手先で薬になるかどうかで決まる。どちらも自社では動かせない変数で、2025年末の提携先は107社、動いているプログラムは407件だった。
この会社をどう読むか
OmniAbは薬を作らない。作るのは薬の種になる抗体を効率よく生み出す動物のほうで、遺伝子を組み換えたラットやニワトリの免疫システムを製薬会社に使わせている。
入るお金は、技術の利用料、相手の開発が節目を越えるたびの報酬、発売後の使用料という三段になっている。107社・407件という数の多さは、一つの薬に賭けず母数を広げて当たりを待つという設計そのものだ。
バランスシート (要約)
資産 $301M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $267M(89%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$26M
- 他の流動資産$40M
- 固定資産$236M
- 流動負債$16M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $19M
- 売上成長率
- −29.3%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −369.5%
- 純利益率
- −347.0%
- ROE
- −24.3%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$36M
- フリーCF
- −$37M
- 営業CFマージン
- −195.3%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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