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Orchestra BioMed販売は大手の営業網に委ね、開発資金は将来収益の切り売りで賄うという、自前を最小にした組み立て。Terumoからは$30Mの一時金と$5Mの株式投資も受けている。
自社では作らず売らず、Medtronicとの独占提携でAVIM療法を、Terumoとの優先交渉権契約でVirtue SABを進める。2025年8月にはLigand Pharmaceuticalsへ将来の製品収益の一部を$35Mで売り、増資に頼らず現金を得た。
両製品とも未承認で、製品としての売上はまだ一円もない。Ligandへの収益権売却は目先の現金と引き換えに、承認後の取り分をあらかじめ削る取引でもある。
株式の追加発行より提携金と収益権の売却を優先し、希薄化を抑える資金繰りを選んでいる。二つの治験の登録完了と当局折衝を並行して進める段階にある。
最大500人のBACKBEAT試験と740人のVirtue試験は、いずれも登録完了まで数年を要する。その間、MedtronicとTerumoが提携を維持し力を入れ続けることが前提になる。
この会社をどう読むか
Orchestra BioMedは、まだ一つも承認された製品を持たない。それでもMedtronicから提携金が入り、Terumoからは$30Mの一時金と$5Mの株式投資を受けている。2025年8月には、Ligand Pharmaceuticalsへ将来の売上の取り分を$35Mで売った。
つまり現金は、製品を売って得ているのではなく、まだ存在しない製品の取り分を切り分けて先に受け取っている。500人規模と740人規模の二つの治験が終わるまで数年かかる会社にとって、この資金繰りの設計そのものが本業に近い。
バランスシート (要約)
資産 $115M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $54M(47%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$35M
- 他の流動資産$73M
- 固定資産$7M
- 流動負債$17M
- 長期借入金$15M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $33M
- 売上成長率
- 1169.2%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −154.7%
- 純利益率
- −157.4%
- ROE
- −98.4%
- ROIC
- −59.7%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$49M
- フリーCF
- −$49M
- 営業CFマージン
- −146.2%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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