
OCGN
Ocugen特定の変異を狙うのではなく、細胞が本来持つ核内受容体の働きを補うことで、変異の種類を問わず複数の網膜疾患に効かせようとする。変異ごとに薬を作る従来の遺伝子治療とは、設計の出発点が違う。
まだ承認された製品がなく、収入は増資や提携金に頼る。主力候補OCU400は網膜色素変性症向けで、2026年第3四半期にBLA(製造販売承認申請)のローリング提出を始める計画。フェーズ3の主要データは2027年第1四半期に出る見込み。二番手のOCU410STはスターガルト病向けで、2025年7月に確認試験の投与を開始した。
遺伝子治療は新しい技術で、試験でつまずけば計画全体が後ろへずれる。対象の網膜色素変性症やスターガルト病は患者数の限られた希少疾患で、承認されても市場は大きくならない。収益源のないまま増資が続けば、株式の希薄化が積み重なる。
承認申請の直前という段階に合わせ、フェーズ3データの取得とBLA提出の準備へ資金と人員を寄せている。複数の候補を並行させる分、資金繰りと開発の優先順位づけが判断の中心になる。
OCU400のフェーズ3データと承認申請の進み具合が、この会社の評価をほぼ決める。今後3年でBLAを3件出す目標を掲げており、そこまで開発資金を保たせられるかも同じ重さで効いてくる。
この会社をどう読むか
網膜色素変性症は原因となる遺伝子の変異が何百通りもあり、変異ごとに薬を作る方法では取りこぼしが出る病気だ。
Ocugenが狙うのは、変異そのものではなく細胞が本来持つ核内受容体の働きを補って、変異の種類を問わず効かせるやり方になる。まだ売る製品はなく収入は増資と提携金に頼るが、主力候補は2026年第3四半期に承認申請の提出を始める段階まで来た。ただし対象は希少疾患で市場は小さく、試験結果ひとつで計画が動く危うさは残る。
バランスシート (要約)
資産 $44M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$19M
- 他の流動資産$6M
- 固定資産$19M
- 流動負債$23M
- 長期借入金$28M
- 短期借入金$1M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $4M
- 売上成長率
- 8.8%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$57M
- フリーCF
- −$57M
- 営業CFマージン
- −1290.8%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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