
OPK
OPKO Health検査資産の大半を最大$462.5Mで手放し、地域を絞った検査網と海外パートナー頼みの医薬・製造という組み合わせに作り替えた。同規模のヘルスケア株にはあまり見ない再編の仕方。
医薬側では、ファイザーと共同で50を超える市場に届けている週1回投与の成長ホルモン薬NGENLA、腎臓病向けの経口薬Rayaldeeが収入源。アイルランド子会社EirGenは高力価の錠剤を60カ国以上へ輸出する製造も担う。検査側は売却後、ニューヨークとニュージャージーの臨床検査と前立腺がん検査4Kscoreの専門網に絞られた。
ファイザーとの関係が揺らげばNGENLAからの取り分を失う。検査を売って残った部分が小さすぎて固定費を賄えない場合や、子会社ModeXの初期パイプラインが実らない場合も苦しい。
会長兼CEO個人の関与に会社の成否がかかると開示するほど集権的で、その号令のもとで検査の縮小と医薬・製造への集中が進んだ。
NGENLAの利益配分はファイザーの販売力次第で、会社はその成功に大きく依存すると自ら開示している。加えてEirGenの輸出契約と、縮小後のBioReferenceが単独で採算に乗るかが効いてくる。
この会社をどう読むか
2024年から2025年にかけて、OPKO Healthは臨床診断・生殖医療・女性の健康の各検査事業を2回に分けて売却した。対価は追加報酬込みで最大$462.5M。検査と創薬の両輪という以前の説明は、この2件で成り立たなくなっている。
残ったのは狭い足場だ。ニューヨークとニュージャージーの検査網と、前立腺がん検査4Kscore。ここにファイザーが売るNGENLAと、アイルランドEirGenの受託製造という海外寄りの事業が乗る。自分で検査を回して稼いでいた会社が、提携相手の販売実績に取り分を委ねる会社へ変わりつつある途中と見ると、業績の振れ方が理解しやすい。
バランスシート (要約)
資産 $1.9B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.3B(66%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約2年分
- 現金・現金同等物$364M
- 他の流動資産$217M
- 固定資産$1.4B
- 流動負債$147M
- 長期借入金$2M
- 短期借入金$344M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $607M
- 売上成長率
- −14.9%
- 粗利率
- 33.9%
- 営業利益率
- −19.3%
- 純利益率
- −37.2%
- ROE
- −17.8%
- ROIC
- −5.7%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$179M
- フリーCF
- −$191M
- 営業CFマージン
- −29.4%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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