OPRX
OptimizeRx医師が処方を考えるその瞬間、患者が薬局で薬を受け取るその瞬間という、行動の分岐点に情報を差し込む精度が売りだ。まとめて広告を撒くのではなく、行動データに基づいて個々の医師・患者に絞り込む設計になっている。
製薬会社から、電子カルテや処方システムに薬剤情報や自己負担軽減の案内を配信した実績に応じて料金を得る。買収したMedicxのMNT技術で患者の居住地域を絞った広告配信にも広げ、米国の医療従事者200万人以上とつながる網を築いている。
製薬会社の予算配分が変われば出稿は細り、少数の大口顧客への依存が響く。医療情報を扱う以上、規制やプライバシー面の慎重さが常に求められ、電子カルテ側の仕様変更にも振り回される。同じ橋渡しを狙う競合も存在する。
DAAPとMNTの顧客をサブスクリプション型へ移し、収益の読みやすさを高めることに手をかけている。稼いだ現金は株主還元ではなく、接続網と技術への再投資へ向かう。
製薬会社がマーケティング予算をどれだけデジタルへ振り向けるか、電子カルテや薬局システムとの接続網をどこまで広げられるか。この二つが伸びしろの上限を決める。会社は売上成長率と調整後EBITDA率の合計40%以上という「ルール・オブ・フォーティ」を目標に掲げている。
この会社をどう読むか
OptimizeRxが売るのは広告枠ではなく、医師が処方を考える瞬間そのものだ。電子カルテに薬剤情報や自己負担軽減の案内を組み込み、処方箋を書こうとしているまさにそのタイミングで医師の目に触れさせる。
2006年にミシガン州ロチェスターで、電子カルテ経由のクーポン配信という地味な仕組みから始まった会社だ。いまはMedicxの買収で患者の居住地域を絞った広告配信にも手を広げ、米国の医療従事者200万人以上とつながる網に育っている。まとめて広告を撒く一般的なマーケティングとは違い、行動の分岐点そのものを狙い撃つ精度が強みになる。ただしその分、製薬会社の予算配分や電子カルテ側の仕様変更といった外部要因に揺さぶられやすい。
バランスシート (要約)
資産 $177M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $128M(73%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$23M
- 他の流動資産$41M
- 固定資産$112M
- 流動負債$21M
- 長期借入金$21M
- 短期借入金$4M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $109M
- 売上成長率
- 18.8%
- 粗利率
- 67.3%
- 営業利益率
- 10.7%
- 純利益率
- 4.7%
- ROE
- 4.0%
- ROIC
- 6.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $19M
- フリーCF
- $19M
- 営業CFマージン
- 17.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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