
OPTU
Optimum Communications既存のケーブル網を保ちながら、同じ地域に光回線を敷き直す二重の投資を続けている。ニューヨーク都市圏と南部の中央寄りという、性格の違う地盤を同時に抱える会社は多くない。
家庭と事業所に光回線とケーブル網を引き、通信と動画、電話、携帯の利用料を毎月受け取る。地域ニュースの番組と広告も手がけ、通信以外の収入も持っている。
動画配信と携帯回線の普及でケーブル契約は細り、光回線を持つ通信会社との価格競争も続く。契約者は3年続けて減り、2025年12月期は$1.9Bの最終赤字になった。借入の返済期限が来る局面で、この赤字が重くのしかかる。
支配株主のパトリック・ドラヒ氏が議決権を握る体制で、経営の裁量が一人に集まっている。手元の現金は配当ではなく、光回線の敷設と借入の管理へ回している。
契約者の数と、1件あたりの月額。この掛け算が売上のほぼすべてで、いま前者が減り続けている。加えて重い借入を抱えるため、金利の水準が手取りを左右する。
この会社をどう読むか
Optimum Communicationsという社名は、2025年11月に付いたばかりだ。アルティスUSAが定款を書き換え、ニューヨーク証券取引所での呼び名もATUSからOPTUへ変えた。中身は変わっておらず、21州で約430万件の契約者に通信と動画を届けるケーブル会社のままである。
その契約者が減っている。2023年の474万件から2025年末には433万件まで落ち、2025年12月期の最終損益は$1.9Bの赤字になった。古いケーブル網を保ちながら光回線を敷き直す投資と、重い借入。名前を変えても、この二つを抱えたまま契約者の流出を止められるかという問いは残ったままだ。
バランスシート (要約)
資産 $30.7B を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。借金は本業の稼ぎの約17年分
- 現金・現金同等物$1B
- 他の流動資産$633M
- 固定資産$29.1B
- 流動負債$2.1B
- 長期借入金$26.1B
- 短期借入金$61M
この判定で見た指標: 自己資本比率・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $8.6B
- 売上成長率
- −4.1%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −1.3%
- 純利益率
- −21.8%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $1.2B
- フリーCF
- −$119M
- 営業CFマージン
- 14.3%
- 現金ランウェイ
- 約9年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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