ORIC
Oric Pharmaceuticals新しい薬を一から探すのではなく、すでに薬が効かなくなった患者に的を絞り、耐性を生む仕組みを直接叩く発想で組み立てられている。研究陣にはイグニータやメディベーション、ファーマサイクリクスでがんの薬を世に出した顔ぶれが並ぶ。
主力は前立腺がん向けの候補薬で、ミラティ社から権利を導入し、ジョンソン・エンド・ジョンソンとバイエルの既存薬に重ねる試験を進めている。もう一本は韓国のボロノイ社から導入した肺がん向けで、いずれも承認前、製品としての売上はまだない。
試験の途中でデータが崩れれば、承認前の会社の価値はほとんど根拠を失う。売上がないため資金は増資と提携金に頼るほかなく、開発が延びるほど株式は薄まる。
候補薬を絞り込み、人員も減らして、前立腺がんの一本に資金を寄せる決断をした。自前では賄えない規模の併用試験を、大手の既存薬と組ませることで成り立たせている。
主力候補が試験の成績を保ち、2026年前半に予定する初の第3相試験へ進めるかどうかで評価が決まる。大手2社が併用試験の相手として付き合い続けてくれることも欠かせない。
この会社をどう読むか
この会社が狙っているのは、がんそのものというより「効かなくなること」だ。ホルモン依存のがん、精密医療、腫瘍の弱点という三つの研究領域はどれも、抗がん剤に耐性がつく仕組みを断つという一点に向いている。
主力は前立腺がん向けで、2025年11月に公表した中間データでは、半数を超える患者で腫瘍の指標が半分以下に下がった。ただし承認された薬はまだ一つもなく、2026年前半に始める初の第3相試験が、この会社の行方をほぼ決めることになる。
バランスシート (要約)
資産 $409M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $384M(94%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$46M
- 他の流動資産$243M
- 固定資産$120M
- 流動負債$20M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −33.7%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$111M
- フリーCF
- −$112M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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