PAL
Proficient Auto Logistics一般貨物のトラック運送とは車両も荷扱いも別物で、完成車という一点に絞った専業性がそのまま参入障壁になる。地域ごとに顧客を抱えていた小さな運送会社を、一度の取引で全国網に変えた成り立ちは同業に例がない。
自動車メーカーの工場、輸入港、鉄道の集積地からディーラーの店先まで、完成した新車と中古車を専用の運搬車で運ぶ。稼ぎは運んだ台数に応じた運賃そのもので、57か所の拠点と自社の運転手がその回転を支える。
自動車販売が落ち込めば運ぶ車が減り、同時に運賃を上げる交渉力も失う。専用の運搬車は高価で、燃料費と人件費は輸送量が減っても軽くならない。買収で束ねた各社の運用を一つに揃える作業も、まだ途上にある。
上場で集めた資金の大半は買収代金に消え、いまは各社ばらばらだった運行管理と車両の共通化に手を入れている。2024年8月には山岳州で商売をしていた同業を現金約2,840万ドルと株式で追加取得し、地図の空白を埋める買収も続けている。
車がどれだけ売れ、どれだけ動くかに稼ぎが直結する。新車の生産計画、中古車の店頭在庫の入れ替わり、そして運転手を確保できるかが日々の輸送量を決める。
この会社をどう読むか
2024年5月13日、この会社は上場すると同時に、各地で完成車を運んできた同業数社を丸ごと買い取った。上場で集めた約2億1,500万ドルのうち、1億7,850万ドルほどがその買収代金にそのまま消えている。
工場や港からディーラーの店先へ新車を運ぶ仕事そのものは地味だ。だが買収した各社が長年抱えてきたメーカーやディーラーとの取引関係は、後から金で買い直せるものではない。57拠点の運用をどこまで一つに揃えられるかが、この会社の実力を測る物差しになる。
バランスシート (要約)
資産 $478M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $311M(65%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$14M
- 他の流動資産$57M
- 固定資産$407M
- 流動負債$64M
- 長期借入金$54M
- 短期借入金$20M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −11.6%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- —
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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