配当を出さず稼ぎを再投資する、黒字で財務も底堅い会社
同じ成分でも、全身に回る従来のPDE4阻害薬とは効き始める場所が違う。薬そのものの構造で効かせる場所を選び分けており、効き目を強めるより副作用を避ける方向へ設計が振れている。
承認薬はまだなく、売上はほぼ立っていない。主力候補のPALI-2108は、飲んだ直後は効かない形のまま消化管を進み、回腸の末端から大腸で腸内細菌の酵素にほどかれて薬効を帯びる。炎症のある場所だけで効かせる設計を、臨床試験で確かめている段階にある。
臨床試験で狙った効果が出なければ、独自の仕組みごと価値を失う。潰瘍性大腸炎とクローン病にはすでに複数の治療薬があり、承認にこぎ着けても激しい競争が待つ。収益のない期間が延びるほど、手元資金の残りが経営判断を縛る。
PALI-2108の臨床試験と、効きやすい患者を見分けるバイオマーカーの研究を並行させる。限られた資金を試験の前進に集中させ、手を広げない構えを取っている。
この目覚める仕組みが、実際の患者の炎症を抑えられるかどうか。そして試験を重ねる資金を、増資などでどこまでつなげるか。先行きはこの二つで決まる。
資産 $134M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $129M(96%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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