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Psyence Biomedical依存症や不安障害全般ではなく、末期がん患者の心的外傷という狭い一点に的を絞る。うつ病治療薬としてのシロシビン開発が主流のなか、緩和ケアという看取りの現場に特化した設計思想が他の同種企業と一線を画す。
承認薬はまだなく、売上はほぼない。開発の軸はPEX010という天然由来シロシビン25mgのカプセルで、権利はカナダのFilament社から借りている。末期がんの緩和ケアで生じる適応障害を対象に、豪州の受託試験機関Southern Star Researchが二重盲検の第IIb相試験を進めている。
シロシビンは規制の壁が厚く、緩和ケアという特殊な現場でしか使えない設計のため、仮に効果を示せても対象患者は限られる。自社で製造せずFilamentの供給に依存する構造も、権利関係が崩れれば開発そのものが止まるリスクになる。
単一の臨床試験を確実に走らせることに資源を集中し、製造も試験の実務も外部に預けて自社の固定費を抑える。豪州で試験を回しながら、FDAとの事前協議を並行して進める組み立てを取っている。
87人規模の第IIb相試験で、不安の重さを測るHAM-A尺度の改善を示せるかが最初の関門になる。Filamentからのライセンスを保てるか、FDAとの事前協議を前へ運べるかも同時に問われる。試験費用は増資でまかなっている。
この会社をどう読むか
Psyence Biomedicalは名前だけ見れば幻覚剤ベンチャーの一つだが、狙いは末期がん患者が抱える心の傷という具体的な一点にある。
開発中のPEX010は天然由来のシロシビンをカプセルにしたもので、権利自体はカナダのFilamentという会社から借りている。自社工場もなく、試験の実務も豪州の受託機関に委ねた身軽な体制で、87人の患者を集めた試験をいま走らせている最中だ。承認薬を持たない小型バイオという点では他社と変わらないが、狙う適応症の狭さがこの会社の性格を決めている。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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