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Puma BiotechnologyHER2陽性乳がんという型に絞り込み、自社の少人数の営業で専門医に直接届けている点は、幅広いがん領域を手がける大手とは対照的。武田薬品から候補薬を導入し、次の柱を外部からも探しに行く姿勢もうかがえる。
主力のネルリンクスは、HER2陽性という型の乳がんに使う飲み薬で、米国では35人ほどの専門営業チームが直接がん専門医に届けている。米国外は現地の製薬会社に販売を任せ、売れた分に応じた使用料を受け取る。武田薬品から導入したアリセルチブは、まだ開発段階の候補薬だ。
主力薬が一つに集中しているため、特許が切れて後発薬が出れば売上は一気に崩れる。専門医向けの市場は元々広くなく、次の薬が育つまでの間、この単一事業の構造がそのまま危うさになる。
自社創薬に固執せず、他社が育てた候補薬を買ってきて次の柱に据える判断をしている。手元の資金は主力薬の処方拡大と特許の防衛、そして導入した候補薬の試験に配分され、株主還元にはまだ向いていない。
ネルリンクスの処方がどこまで広がるか、特許で後発薬の参入をどれだけ防げるか、そしてアリセルチブが試験を通って承認まで届くか。この三つに会社の先行きがほぼ集約されている。
この会社をどう読むか
Puma Biotechnologyは、乳がんの薬を作る会社というより、乳がんの薬を一つ、確実に売り切る会社と言った方が近い。
HER2陽性乳がんに向けたネルリンクスがほぼ唯一の収入源で、この薬の処方数と特許の残り年数を追えば、会社の調子がほぼそのまま見える。武田薬品からアリセルチブを導入したのは、次の収入源を自社の研究だけに頼らないための布石で、いまは単一事業のまま二本目を育てている途中にある。
バランスシート (要約)
資産 $216M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $130M(60%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$30M
- 他の流動資産$133M
- 固定資産$54M
- 流動負債$81M
- 短期借入金$23M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $228M
- 売上成長率
- −0.9%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 16.3%
- 純利益率
- 13.6%
- ROE
- 23.9%
- ROIC
- 19.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $42M
- フリーCF
- $42M
- 営業CFマージン
- 18.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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