PDYN
Palladyne AI機器そのものを作って売ろうとした前身の失敗を踏まえ、機器は他社に任せ、その上で動く判断のソフトだけに軸足を移した。同業のロボット会社とは組み立ての順序が逆になっている。
自社と前身の会社が何十年もかけて売ろうとした機器は、商業化に至らなかった。いまは機器を作る側ではなく、ロボットや無人機に組み込む判断用のAIソフトを使用許諾として貸す方式に懸けている。
ソフトの一部は特定の供給元に頼る部品と組み合わせて動くため、その供給が滞れば製品ごと止まる。売上が乏しいまま開発費だけがかさむ期間が長引けば、増資に頼らざるを得ない。
何十年分の機器開発で得た知見を、機器を持たないソフト会社としての作り直しに注ぎ込む仕切り直し型の経営。稼ぐ前の段階なので、株主に配る現金はない。
ロボットや無人機の作り手がこのソフトを実際に採用するかどうかと、採用が実を結ぶまで持ちこたえられる手元資金の残りに、会社の存続そのものがかかっている。
この会社をどう読むか
Palladyne AI は、前身の会社の時代から何十年もロボット向けの機器を開発してきたが、その商業化には成功しなかったと自ら書いている会社だ。いまはその反省を踏まえ、機器ではなく、ロボットや無人機に組み込む判断用のAIソフトを貸す側に回った。
機器を売り切る一回限りの商売から、ソフトの使用料を積み上げる商売への切り替えは、まだ始まったばかりで実績が乏しい。採用してくれる作り手を増やせるかどうかが、会社の値打ちのほぼすべてを決める。
バランスシート (要約)
資産 $96M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $75M(78%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$18M
- 他の流動資産$34M
- 固定資産$43M
- 流動負債$6M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $5M
- 売上成長率
- −32.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −617.7%
- 純利益率
- 191.4%
- ROE
- 13.4%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$28M
- フリーCF
- −$28M
- 営業CFマージン
- −526.8%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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