POCI
Precision Optics直径が数ミリ以下の内視鏡に収まるレンズを、画質を落とさず安く量産する微細加工の技術に強みを持つ。2019年と2021年の2件の買収で、部品の調達から電気系の設計まで一社で担える体制を築いた。
体内を覗く内視鏡の先端に入る極小レンズや、防衛・産業機器向けの精密光学部品を、医療機器メーカーや防衛関連企業からの受託で設計・組み立てて納める。自社ブランドの製品としてではなく、顧客の製品の内部に組み込まれる部品として売る。
微細な光学部品の組み立ては歩留まりの管理が難しく、量産初期の不良率が収益を圧迫しやすい。少数の大口顧客に依存する構造のため、一社の発注減が業績に直接響く。
大型の新規事業に飛びつくより、既存の受託先との関係を保ちながら小規模な買収で技術と生産能力を積み増してきた。
医療機器や防衛の大手が新製品の設計段階でこの会社を選ぶかどうかがすべての起点になる。設計案件がいったん量産段階に移ると売上が安定して伸びる一方、案件の谷間に入ると業績はすぐに落ち込む。
この会社をどう読むか
Precision Opticsの直近2期の売上構成を並べると、商売の性質が見えてくる。設計中心の「エンジニアリング役務」が45%を占めた期の翌期にはそれが26%へ落ち、代わって量産の「システム製造」が19%から43%へ逆転した。
これは業績が不安定なのではなく、案件が設計から量産へ移るときに収益の中身が入れ替わるだけだ。1982年マサチューセッツ創業、1990年上場の老舗が、2019年と2021年の買収で調達から電気系の設計まで自前で完結できる体制に育った。直径数ミリ以下の使い捨て内視鏡を成立させるレンズの作り方が、大手から難しい受託を任される理由になっている。
バランスシート (要約)
資産 $20M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $12M(62%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$2M
- 他の流動資産$8M
- 固定資産$10M
- 流動負債$6M
- 長期借入金$1M
- 短期借入金$578K
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $19M
- 売上成長率
- −0.1%
- 粗利率
- 17.8%
- 営業利益率
- −29.1%
- 純利益率
- −30.3%
- ROE
- −47.2%
- ROIC
- −31.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$4M
- フリーCF
- −$4M
- 営業CFマージン
- −18.6%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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