
PRPO
Precipio検査室を持つ会社が同時に検査キットの開発元でもあるという二重の顔が、新薬開発とは違う角度からがん誤診に向き合う構えを作っている。臨床現場のデータをそのまま製品に還元できる点で、外部の検証施設に頼る同業と組み立てが異なる。
自社の病理検査室で血液がんなどの診断サービスを提供し、そこで集まる検体と臨床知見を、他の検査施設に売る診断キットの開発へそのまま流し込む。検査室の運営費が研究開発費を兼ねる形になっている。
保険の支払いが遅れたり単価が下がったりすると、検査を重ねても採算に届かない。大手検査会社や試薬メーカーと同じ土俵に立ちながら、続く赤字を検査件数とキット販売で埋められるかが問われる。
検査件数を積み増しながら、そこで得た知見を製品に変える二本立てを崩していない。手元資金は増資で継ぎ足す形が続いており、株主に配る余裕はまだない。
医師や病院からどれだけ検体が回ってくるか、そして保険がその検査にいくら払うかで収入が決まる。開発したキットを他所の検査室が採用するかどうかが、次の伸びしろになる。
この会社をどう読むか
Precipioは、がんの新薬を作る会社ではなく、がんの診断そのものの精度を上げようとする検査会社だ。血液がんは見分けが難しく誤診が起きやすい領域とされ、同社はそこに的を絞ってきた。
日々こなす診断業務がそのまま新しい検査キットの開発材料になる仕組みが、他の診断メーカーとの違いになっている。検査室の運営費と研究開発費が重なるため、外部の研究施設を構える会社より安く製品化を進められる。ただし規模は小さく、保険の支払いと検査件数の増減にそのまま揺さぶられる。
バランスシート (要約)
資産 $21M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $15M(68%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$3M
- 他の流動資産$3M
- 固定資産$15M
- 流動負債$4M
- 長期借入金$47K
- 短期借入金$30K
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $24M
- 売上成長率
- 29.8%
- 粗利率
- 44.5%
- 営業利益率
- −5.0%
- 純利益率
- −1.5%
- ROE
- −2.5%
- ROIC
- −6.5%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $685K
- フリーCF
- $359K
- 営業CFマージン
- 2.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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