まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
多くの抗体薬物複合体はがん細胞の表面の目印を直接叩くが、Pyxisは腫瘍を支える組織の側から攻める道を選んだ。当たれば同じ目印を持たない周囲のがん細胞まで巻き込める代わりに、外した時の損も大きい。
承認済みの薬はまだ一つもなく、収入らしい収入も立っていない。主力候補のMICVOは、腫瘍の周囲に増えるEDB+FNという足場のタンパク質を目印に薬を運ぶ設計だ。頭頸部がんを対象に、単独投与とキイトルーダとの併用の両方を試している。
細胞の外側を狙うという設計そのものがまだ確立された手法ではない。どこかの試験で期待した効果が出なければ、承認への道筋ごと消える。増資でつなぐ資金繰りは、株式の希薄化として株主に跳ね返る。
力の配分は極端で、試験を前に進めることと資金をつなぐことにほぼ全てが向いている。承認薬を持たない間は、次に出てくる試験データが会社の値打ちをそのまま決める。
進行中の試験で効果と安全性を示し、規制当局の審査を通せるかどうかに尽きる。もう一つ、次のデータが出るまで資金を切らさずにいられるかという時間との勝負がある。
資産 $92M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $53M(58%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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