まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
十年以上を費やしたセラミック隔膜の材料技術と、自動車大手が筆頭株主として支える開発体制が最大の強み。負極を持たない独自の電池設計は、理論上の性能で既存方式を上回る。工場を持たない許諾方式は、成功すれば少ない資本で大きな対価を得られる賭けの構図になっている。
まだ製品の売上はなく、開発中の全固体電池の技術価値が株価の裏付けになっている。リチウム電池の液体の電解質を固体のセラミックの隔膜に置き換え、充電の速さと航続距離、発火しにくさを一段引き上げる設計を狙う。自ら量産工場を持たず、技術を電池メーカーや自動車会社に許諾して対価を得る方式を掲げ、提携先との共同開発費と将来の使用料で稼ぐ構造を目指している。
量産化の遅れが続けば、期待で支えられた株価は剥がれていく。既存のリチウム電池も毎年進歩しており、全固体の優位が縮む恐れがある。中国や日本の大手も全固体を開発しており、先を越されれば存在意義が問われる。収益化まで増資が続く構造は、希薄化の積み重ねを宿命とする。
配当はなく、資金のすべてを隔膜の量産技術と試作の改良に投じる開発専業の経営。自動車大手との提携を深めて量産の重荷を分担し、自社は技術の核心に集中する。資金の節約と増資の機動力で開発期間を稼ぐ方針が特徴になっている。
量産技術の確立と、提携先の採用、資金の持ちに依存する。セラミック隔膜を欠陥なく大量生産する壁を越えられるか、筆頭株主の自動車大手との提携が量産採用へ進むか、試作電池の車載試験が性能を実証するか、そして売上ゼロの開発を続ける資金が尽きないかが、企業価値を左右する大きな前提になる。
資産 $1.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.2B(89%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
読み込み中…