QSI
Quantum-Si一分子ずつを同時並行で読み取る独自の検出方式を持ち込み、装置の値段と扱いにくさという既存手法の泣きどころを狙い撃ちにしている。競うのは性能そのものより、導入の敷居の低さだ。
Platinumという卓上シーケンサーを研究機関や製薬会社に売り、解析のたびに使う専用の消耗品からも繰り返し収入を得る。機器と消耗品の二段構えを狙っている。
たんぱく質の解析には質量分析という定評ある方法が根を張っており、乗り換える理由を示し続けられなければ採用は伸びない。開発費が先に出ていく間は赤字が続く。
設置台数を先に積む段階と割り切り、機器の性能改良と導入実績づくりへ資金を集中させる。還元は当面の視野に入っていない。
研究機関が実際に一台導入するかどうかと、導入後も消耗品を使い続けるかで、収入の積み上がり方が変わる。研究予算の増減もそのまま効く。
この会社をどう読むか
たんぱく質の並びを読む作業には、長らく部屋を占める大型の質量分析装置が要った。Quantum-Siが挑んでいるのは、それを研究者の机の上の一台に置き換えることだ。会社自体は、2020年に設立された空箱と2013年創業の技術会社が2021年に統合してできている。
主力のPlatinumは2023年に商業展開へ移り、2025年3月には後継のPlatinum Proの出荷も始まった。機器を売って終わりにせず、解析のたびに使う消耗品で収入を重ねる形を組んでいるが、その前提となる一台目がどれだけ置かれるかで、伸びしろは決まる。
バランスシート (要約)
資産 $246M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $220M(90%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$22M
- 他の流動資産$154M
- 固定資産$70M
- 流動負債$23M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2M
- 売上成長率
- −20.3%
- 粗利率
- 47.3%
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −46.0%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$95M
- フリーCF
- −$97M
- 営業CFマージン
- −3888.2%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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