QTI
QT Imaging HoldingsマンモグラフィやMRIが放射線や造影剤、圧迫を伴うのに対し、音波だけで痛みなく撮ろうとする点で技術は際立つ。ただしその新しさは、臨床現場での実績の乏しさと裏腹でもある。
主力製品はBreast Acoustic CTという据え置き型の装置で、乳房を挟まず放射線も使わずに音波の反射と透過で立体画像を撮る。この装置を病院や検診施設に売り、撮影データをクラウドで解析するソフトの提供も育てようとしている。
承認が取れても、保険の支払い対象になるか、放射線科医が新しい撮り方に慣れるかという別のハードルが立ちはだかる。研究開発と営業の費用が先行する段階が長引けば、資金は増資に頼らざるを得ず、既存株主の持ち分は薄まっていく。
GigCapital5とのSPAC合併で2024年3月に上場した経緯を持ち、経営陣はここまでFDA承認の積み増しと病院への導入に資金を振り向けてきた。単一の装置を育てることに絞った小さな組織だ。
FDAの承認をどれだけ積み増せるかと、病院がその装置を実際に買って使い始めるかにかかる。マンモグラフィという確立した検査法から医師の関心をどれだけ引き剥がせるかが普及の速さを左右する。
この会社をどう読むか
QT Imaging Holdingsという社名は新興のヘルスケアIT企業を思わせるが、技術の出所は違う。2012年設立の研究開発会社QT Ultrasoundが、米国立衛生研究所の支援を受けて10年以上かけて育てた音波の撮影技術だ。
装置Breast Acoustic CTのFDA承認は2017年、2022年、2026年と改良のたびに積み増されてきた。ただ承認が増えても、それを買って使う病院の数がすぐ追いつくとは限らない。技術の説得力と、それが臨床現場に根づくまでの時間差が、この銘柄の値動きを決めている。
バランスシート (要約)
資産 $23M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $6M(28%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年分
- 現金・現金同等物$10M
- 他の流動資産$12M
- 固定資産$930K
- 流動負債$8M
- 長期借入金$10M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $19M
- 売上成長率
- 287.9%
- 粗利率
- 45.4%
- 営業利益率
- −23.4%
- 純利益率
- −111.4%
- ROE
- −327.1%
- ROIC
- −21.2%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$9M
- フリーCF
- −$9M
- 営業CFマージン
- −47.3%
- 現金ランウェイ
- 約1年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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