RDI
Reading International同じ規模の映画館チェーンが上映に専念するなか、この会社はニューヨークの再開発物件まで抱える不動産の持ち主でもある。上映が振るわない年でも、土地を手放せば資金が作れる構えを持つ。
収入の大半はアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの映画館で、チケットと売店の飲食が二本立てになる。そこに自社が持つ商業施設やオフィスの賃料が乗り、映画館自身が借り手になっている物件もある。
配信で映画館へ足を運ぶ動機が薄れると、まずチケットが落ち、飲食もつられて縮む。2022年から続いた急な利上げで利払いが膨らみ、資産を売って返すという循環から抜け出せていない。
2021年からの5年で不動産9件を売り、およそ$197Mを手にして、うち$99Mを借入の返済に充てた。新設の映画館は5年で5館にとどめ、改装への支出も絞る守りの配分が続く。
客足は公開作品の当たり外れに直結し、来場者一人あたりの飲食がいくらまで伸びるかで採算が決まる。借入が重いので、金利の水準と豪ドルやニュージーランドドルの動きもそのまま効く。
この会社をどう読むか
映画館の会社と聞けば、チケット代と売店で食べていく企業を思い浮かべる。だがReading Internationalが直近の5年で実際にしたのは、不動産を9件売り、その代金で借金を返すという不動産会社の仕事だった。
上映事業は、話題作の並びと飲食の単価という劇場らしい数字で動く。一方で会社を持ちこたえさせてきたのは、ニューヨークの再開発物件や豪州の商業施設といった、売れる資産があとどれだけ残っているかだ。
バランスシート (要約)
資産 $435M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$11M
- 他の流動資産$11M
- 固定資産$413M
- 流動負債$129M
- 長期借入金$185M
- 短期借入金$36M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $203M
- 売上成長率
- −3.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −2.6%
- 純利益率
- −7.0%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$2M
- フリーCF
- −$3M
- 営業CFマージン
- −0.8%
- 現金ランウェイ
- 約4年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
RDI の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…