RIGL
Rigel Pharmaceuticals小型バイオの多くは自社パイプラインの成否に賭ける。この会社は大手が優先度を下げた承認済みの薬を拾い、すでに持つ専門医ネットワークに乗せて回収する道を選んだ。
自社創薬の血小板減少症治療薬が土台になる。そこに大手の傘下から導入した白血病薬と、別の大手から買い取った肺がん・甲状腺がん薬が加わり、専門医向けの自社営業網が三剤をまとめて運ぶ。
三剤のいずれかで処方が伸び悩むと、限られた患者数の中で研究と営業の費用を賄いきれなくなる。買収や導入で膨らんだ薬の権利関連費用も重く、後発品や新規参入が現れれば専門特化の強みがそのまま脆さに変わる。
新薬発見への投資を少数の初期段階プログラムに絞り、浮いた資金を承認済みの薬の買い取りに回して、手持ちの営業網の稼働率を上げにいく。株主還元より、売る薬を増やすほうを選んでいる。
三剤はいずれも患者数の限られる希少・専門疾患向けで、処方をどこまで広げられるか、保険の償還が付くかで売上が決まる。開発中のR289が骨髄異形成症候群で前進すれば、久しぶりの自社発の柱になる。
この会社をどう読むか
Rigel Pharmaceuticalsは血液の希少疾患とがんに絞った専門メーカーだが、売っている三剤のうち自社発はTAVALISSEだけだ。白血病薬REZLIDHIAはNovo Nordisk傘下となったForma Therapeuticsから導入した。肺がん・甲状腺がん薬GAVRETOはSanofi傘下のBlueprint Medicinesから買い取ったものだ。
大手が優先度を下げた薬を専門医向けの営業網に乗せて回収するこのやり方をどこまで続けられるかが、自社発の後継候補R289の行方とあわせて、次の分かれ目になる。
バランスシート (要約)
資産 $514M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $391M(76%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$41M
- 他の流動資産$200M
- 固定資産$273M
- 流動負債$99M
- 長期借入金$53M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $294M
- 売上成長率
- 64.1%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 42.6%
- 純利益率
- 124.7%
- ROE
- 93.8%
- ROIC
- 22.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $76M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- 25.7%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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