RMNI
Rimini Streetソフトの作り手を頼らず第三者として保守を売る、という業態自体が同業でもほぼ独占的な位置取りで、これを真似する会社は少ない。
OracleやSAPなど大手ERPソフトの正規保守を、企業がRimini Streetの契約へ乗り換えることで稼ぐ。年契約で不具合対応と各国の税制・法令改正への追従を請け負い、更新のたびに収入が積み上がる。ただ2025年の売上は$421.5Mと前年から2%減っており、積み上げの歯車は逆に回り始めている。
Oracleとは長年にわたり著作権と契約を巡って争ってきた相手で、2025年の和解でようやく係争の一部を畳んだ。ただし条項に重大な違反があれば、止まっている訴訟が動き出す。しかも和解にはOracle向け一部サービスの撤収が組み込まれており、会社自身がそれに伴う売上の大幅な減少を見込んでいる。
近年は組織を再編し人員を削減しており、成長より収益性の立て直しを優先する運営に転じている。
企業が古いERPを塩漬けにして正規の保守料を払い続けたくない、という動機に依存する。逆に顧客がOracleやSAPの新しいクラウド版へ乗り換えれば、Rimini Streetの出番自体が消える。
この会社をどう読むか
Rimini Streetの本業は一言でいえば「代理保守」だ。OracleやSAPが提供する年間ライセンス保守を、企業に代わってもっと安く、しかも作り手より手厚く請け負う。
ただしこの商売、作り手にとっては目の上のたんこぶで、Oracleとは長年にわたり訴訟を続けてきた間柄だった。2025年についに和解にこぎ着けたものの、その条件としてOracle向けサービスの一部を畳むことになり、会社は売上が大きく削られるのを織り込んでいる。訴訟が終わったこと自体が、いちばん大きな逆風になっている。
バランスシート (要約)
資産 $423M を負債が上回る債務超過の状態。
純資産はマイナスだが、営業利益は支払利息の9.7倍、借金は本業の稼ぎの約1.1年分
- 現金・現金同等物$120M
- 他の流動資産$180M
- 固定資産$123M
- 流動負債$347M
- 長期借入金$63M
- 短期借入金$4M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $422M
- 売上成長率
- −1.7%
- 粗利率
- 60.4%
- 営業利益率
- 14.2%
- 純利益率
- 8.8%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $60M
- フリーCF
- $56M
- 営業CFマージン
- 14.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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