RNXT
RenovoRx薬そのものではなく届け方を特許にした点が変わっている。TAMPと名付けた仕組みは動脈の壁ごしに患部を薬で浸すもので、全身に回すより毒性を抑えられるという発想に立つ。
芯にあるのはRenovoCathという送達用の器具で、単体の医療機器としての販売はまだ始まったばかりの段階にある。あわせて、この器具で抗がん剤ゲムシタビンを腫瘍近くの動脈へ届ける治療法を開発しており、こちらは臨床試験の途中にある。
膵臓がんは新薬が次々と力尽きてきた領域で、試験が転べば拠りどころは器具の売上だけになる。開発費を株式の発行でまかなう間は、既存の株主の持ち分が薄まり続ける。
手持ちの資金は臨床試験の運営と器具の販売の立ち上げに集中させており、還元は先の話になる。医薬品の会社としても医療機器の会社としても振る舞う、珍しい二重の顔を持つ。
主力の適応である膵臓がんと胆管がんで、試験がどんな数字を出すか次第で会社の値打ちはほぼ決まる。どちらもオーファンドラッグ指定を受けており、承認されれば7年の市場独占が付く。
この会社をどう読むか
膵臓がんの治療がむずかしい理由のひとつは、点滴で流した抗がん剤が腫瘍に届く前に全身へ散ってしまうことにある。RenovoRxが作っているのは、その薬を腫瘍のすぐそばの動脈まで細い管で運び、患部を浸すように届けるための器具だ。
器具そのものは単体の商品として売れる一方、抗がん剤ゲムシタビンと組み合わせた治療法は膵臓がんと胆管がんで試験の途中にある。器具の地道な販売と、承認が下りれば景色が一変する薬の試験と、時間の流れ方がまったく違う二つの事業が一社に同居している。
バランスシート (要約)
資産 $8M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $5M(67%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$7M
- 他の流動資産$869K
- 固定資産$202K
- 流動負債$2M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1M
- 売上成長率
- 2511.6%
- 粗利率
- 70.9%
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- −994.5%
- ROE
- −206.0%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$11M
- フリーCF
- −$11M
- 営業CFマージン
- −977.1%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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