RPC
Ridgepost Capital買った会社を一つの看板に塗り替えるのが普通のところ、Ridgepostは各ブランド名をそのまま残し、裏側の基盤だけを共通化している。投資会社6,400社超、ファンド62,700本超を収めた自前のデータベースが、その共通部分にあたる。
収入はほぼ全部が、預かった$29.4Bの運用資産にかかる管理・助言の報酬。その多くは10〜15年のロックアップが付いた約束済み資金に対して発生するため、毎年ほぼ同じ額が入ってくる。RCP AdvisorsとQualitasが未公開株、TrueBridgeがベンチャー、WTIなどが私募融資を担う。
未公開の資産は日々値付けされないため評価が難しく、景気が沈めば成績も報酬も細る。長いロックアップの裏返しで、新しい資金を集めるには時間がかかる。買収を重ねて伸びる形は、統合の失敗や高値づかみという運用会社らしからぬ危うさも連れてくる。
拡大の手段は一貫して買収で、2025年に欧州の運用会社Qualitasを取得して初めて欧州に拠点を持った。従業員326名のうち137名が投資の専門家で、米国12拠点とスペイン1拠点に散っている。
伸びるかどうかは、新しい約束済み資金をどれだけ集められるかで決まる。束ねた各ブランドの運用成績と、2026年半ばに完了予定のStellus Capital買収を計画通り消化できるかどうかも見どころになる。
この会社をどう読むか
Ridgepost Capitalという社名からは、何を運用しているのか読み取りにくい。中身はRCP Advisors、TrueBridge、Qualitasといった買収で加わったブランドの集合体だ。それぞれが屋号を残したまま、別々の資産クラスを担っている。
稼ぎ方は単純で、$29.4Bの預かり資産にかかる報酬をほぼ毎年同じ形で受け取る。長期のロックアップが付いた資金が多いぶん、収入は読みやすい。運用資産を増やす手立てが買収に寄っていることが、この会社の性格であり同時に危うさでもある。
バランスシート (要約)
資産 $928M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $403M(43%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$28M
- 長期借入金$373M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $297M
- 売上成長率
- 0.3%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 22.0%
- 純利益率
- 6.6%
- ROE
- 4.8%
- ROIC
- 6.7%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $23M
- フリーCF
- $18M
- 営業CFマージン
- 7.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $16M
- 配当性向
- 83.8%
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