RXST
RxSight術後に度数を変えられる高機能レンズは他社になく、いったん入れたら直せないという業界の前提そのものが比較対象になる。調整の刻みは眼鏡の処方と同じ0.25ディオプターで、患者が実際の見え方を見てから決められる。
主力の眼内レンズは感光性のシリコン素材でできており、専用の光照射装置で短時間の紫外線を当てると度数が変わる。従来の高機能レンズは術前の測定と計算だけで度数を決め切るしかないが、こちらは患者の見え方を確かめてから合わせ込める。レンズと装置、調整のたびに使う消耗品を眼科施設へ売る。
装置の初期費用が重く、眼科医が導入をためらえば広がらない。患者が従来品より高い自己負担を受け入れなければ選ばれない。大手のレンズメーカーが同じ発想の製品を出せば、先に立った優位は薄れる。
手元の資金を装置の設置拡大とレンズ・消耗品の浸透に振り向け、目先の利益より採用施設の数を取りにいく。装置を置いてもらえば消耗品が続く、という順番を前提にした投資の仕方をする。
眼科施設が専用の光照射装置をどれだけ導入するかに依存する。米国の高機能レンズ市場は2025年で白内障手術の約21%、金額で約 $860M とされ、2030年まで年8%程度の伸びが見込まれている。
この会社をどう読むか
白内障の手術で目に入れる人工レンズは、術前の測定と計算だけで度数を決め切るしかなかった。RxSight はその前提を外し、手術の数週間後に光を当てて度数を直せるレンズを作った。
調整の刻みは眼鏡の処方と同じ0.25ディオプター。普及の鍵は、調整用の光照射装置を眼科施設がどれだけ置くかと、片目 $2,000〜$5,000 という自己負担を患者が受け入れるかの二つに絞られる。
バランスシート (要約)
資産 $312M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $276M(88%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年分
- 現金・現金同等物$20M
- 他の流動資産$268M
- 固定資産$24M
- 流動負債$26M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $134M
- 売上成長率
- −3.9%
- 粗利率
- 76.6%
- 営業利益率
- −35.8%
- 純利益率
- −29.0%
- ROE
- −14.1%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$16M
- フリーCF
- −$19M
- 営業CFマージン
- −11.5%
- 現金ランウェイ
- 約1年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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