
RYZ
Ryerson Holding加工と即納をセットで売る点は同業と重なるが、Olympic Steelとの合併で仕入れの交渉力と拠点の密度が一段変わった。製鉄所が大口をまとめて売るのに対し、こちらは少量多品種を翌日に届ける役を引き受ける。
製鉄所から仕入れた鋼材やアルミに切断や加工を施し、必要な量だけ届ける。金属そのものの値差ではなく、在庫を持つ手間と加工と即納に対価が乗る商売で、約4,300人がその現場を回している。
金属の相場が急落すると、抱えた在庫の評価損が直接利益を削る。逆に急騰する局面でも、仕入れ値の上昇を客への転嫁で吸収しきれないことがある。製造業の景気が冷えれば、注文そのものが細る。
増えた仕入れ規模と在庫の回転を実際の利益に結びつけられるかが、合併後の主題になる。相場を見ながら在庫を積むか絞るかの判断が、日々の意思決定の大半を占める。
鋼やアルミの相場と、製造業の設備投資、そして在庫の持ち方に依存する。相場が下がる局面では高値で仕入れた在庫の評価が目減りするため、在庫の回転をどう読むかが利益の振れ幅を決める。
この会社をどう読むか
Ryersonの客はおよそ4万社ある。地元の町工場から国際的な機器メーカーまで幅があり、そのどれもが必要な金属を必要な寸法で、必要な時に少量ずつ求めてくる。
この注文の細かさに応えるため、北米103か所と中国3か所の拠点に在庫を置き、売る製品の8割近くに切断や加工を施してから出荷している。2026年2月にOlympic Steelとの合併を終えて拠点も品揃えも増えたが、相場が動くたび在庫の評価が揺れる体質はそのまま残る。
バランスシート (要約)
資産 $2.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $753M(31%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$27M
- 他の流動資産$1.2B
- 固定資産$1.2B
- 流動負債$668M
- 短期借入金$2M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $4.6B
- 売上成長率
- −0.6%
- 粗利率
- 17.1%
- 営業利益率
- −0.7%
- 純利益率
- −1.2%
- ROE
- −7.5%
- ROIC
- −2.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $87M
- フリーCF
- $36M
- 営業CFマージン
- 1.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $24M
- 配当性向
- —
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