まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
拒絶を避けるHIP技術と、体内でCAR-T細胞を作り出す送達技術という、性質の違う二つの細胞工学を同時に持つ会社は少ない。医師主導試験で12カ月の生着という実データを得ている点も、理論の段階にとどまる同業との差になる。
売る薬はまだ無く、承認までの資金は増資などで賄う。拒絶されないよう加工した細胞を移植するHIP技術によるSC451は、1型糖尿病を狙う。体内でT細胞をがん攻撃用のCAR-T細胞に作り替えるSG293は、B細胞のがんと自己免疫疾患が対象だ。
免疫抑制剤なしでの生着が大規模な試験で再現できなければ、HIP技術の前提が揺らぐ。体内でのCAR-T細胞への作り替えは狙った細胞以外への影響という新しい種類の危険をはらみ、いずれの候補もまだ承認まで年単位の距離がある。
資金はSC451とSG293の2本に絞って投じ、幅を広げるより早く臨床へ届けることを優先する。両方について年内のIND申請か臨床データの取得を掲げる。配当は無い。
SC451とSG293が臨床試験で効果と安全性を示せるか、そして長い開発期間を支える資金を集め続けられるかで決まる。医師主導の先行試験で得た12カ月の生着データを、規模を広げても再現できるかも問われる。
資産 $417M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $161M(39%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
読み込み中…