SCKT
Socket MobileiOSやAndroid、Windowsの業務アプリに組み込んで使うことに絞った読み取り機メーカーとして、汎用のハンディターミナルを作る大手とは棲み分けている。iPhone専用のXtremeScanシリーズなど、特定用途に絞った製品ラインを持つ。
レジや倉庫、医療、物流の現場で使う、Bluetoothでスマホやタブレットにつなぐ読み取り機を作る。CaptureSDKという開発キットを業務アプリの開発会社に配り、その販売代理店を通じて現場へ届ける。
スマホのカメラだけでバーコードを読める技術が広がると、専用機を買う理由が薄れる。同業や汎用端末メーカーとの価格競争も厳しく、景気が冷えれば現場の機器更新は真っ先に先送りされる。規模が小さいぶん需要の波が業績にそのまま出る。
カリフォルニア州フリーモントの本社で、アプリ開発会社との連携拡大と製品ラインの絞り込みを続けている。創業以来の資金は増資や転換社債、銀行の借入枠で賄ってきた。
業務アプリの開発会社がどれだけ増え、自社のCaptureSDKを組み込んでくれるかに事業規模がかかっている。店舗や倉庫の現場が機器を更新するタイミングと、部品の調達コストも業績を左右する。
この会社をどう読むか
Socket Mobileは1992年3月にSocket Communicationsとして創業し、1995年に株式を公開した。社名は2008年に改めたが、業務アプリと組み合わせて使うバーコード読み取り機というニッチからは動いていない。
CaptureSDKを配ってアプリ開発会社に読み取り機能を組み込んでもらう形なので、販路は自社の営業より外部の開発者に依存する。30年以上ニッチに絞ってきたぶん、汎用化の波にどこまで持ちこたえられるかで先行きが分かれる。
バランスシート (要約)
資産 $14M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $4M(30%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年分
- 現金・現金同等物$2M
- 他の流動資産$7M
- 固定資産$6M
- 流動負債$8M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $15M
- 売上成長率
- −19.6%
- 粗利率
- 49.7%
- 営業利益率
- −21.3%
- 純利益率
- −95.4%
- ROE
- −336.1%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$1M
- フリーCF
- −$2M
- 営業CFマージン
- −8.3%
- 現金ランウェイ
- 約1年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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