SCNI
Scinai Immunotherapeutics自社創薬と受託製造という性格の異なる二つの事業を同じ屋根の下で回している点が、開発だけに専念する同業他社とは違う。NanoAbs技術はマックス・プランク協会とゲッティンゲン大学医療センターとの共同研究に土台を置く。
エルサレムのcGMP工場で他社の薬を受託製造するCDMO事業が、当面の現金の入り口になっている。その傍らでラクダ科動物由来の小型抗体断片NanoAbsを使う自社候補を育てるが、IL-17を狙う主力候補は開発方針そのものを見直している最中だ。
前身の主力候補だった万能インフルエンザワクチンM-001は、7か国・約12,400人の第3相で2020年に主要評価項目を満たせなかった。IL-17は大手も参入する激戦分野で、CDMO事業の採算も規模の小ささゆえ薄い。
2020年のワクチン試験失敗を受けて経営陣を刷新し、大学との共同研究契約と受託製造への多角化で立て直しを図ってきた。2026年2月にはRecipharm Israelを買収してCDMOの拠点を厚くしている。
CDMO事業で受注をどれだけ安定して取れるかが、当面の資金繰りを決める。自社候補の開発費は欧州のFENG助成金の採否(2026年7月判明予定)と外部調達に懸かっている。
この会社をどう読むか
Scinai Immunotherapeuticsは、もとは万能インフルエンザワクチンM-001に社運を懸けていた会社だ。7か国で約12,400人を集めた第3相が2020年に主要評価項目を満たせず、経営陣を入れ替えて仕切り直した。
いまはマックス・プランク協会などと組んでラクダ科動物由来の小型抗体NanoAbsを開発する一方、エルサレムの工場で他社の薬を受託製造している。2026年2月にはイスラエルの製造会社を買って受託側を厚くし、二本の柱で資金をつないでいる。
バランスシート (要約)
資産 $27M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$14M
- 他の流動資産$295K
- 固定資産$13M
- 流動負債$2M
- 短期借入金$382K
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$7M
- フリーCF
- −$8M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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