SHIM
Shimmick100年を超える現場の歴史を持つ老舗2社の建設部門が、大手ゼネコンの傘下で一本化されたのち、そのまま切り出されて独立した成り立ちを持つ。業界誌の2025年ランキングでは水道供給で全米12位、ダム・貯水池で8位、水処理・淡水化で11位に入る。
上下水道の処理場、ダム、堤防、海水淡水化プラントといった水まわりの大型工事を、自治体や公共機関から受注する。多くの工程を下請けに出さず自社の作業員で施工し、費用と工期を自分の手に握る。受注残の96%は元請け契約が占める。
固定価格の契約では、資材費の上昇も工期の延長もそのまま自社の損になる。大型の公共工事は一件の見積もり誤りが全体の数字を揺らす規模だ。2026年1月時点の受注残約7億9,300万ドルの大半はカリフォルニア州に集中しており、州の予算が絞られたとき代わりに埋める仕事は他州にまだ薄い。
発注者と設計段階から組む協調型の契約を増やし、金額だけで競り落とす固定価格の仕事への偏りを減らそうとしている。20年以上自社で手がけてきた電気工事を伸ばし、カリフォルニア州の外へも足場を広げる方針を掲げる。
水インフラに回る自治体と連邦の予算がどれだけ積まれるか、そして受注した工事を見積もり通りの費用で仕上げられるか。この二つで一年の成績が決まる。2025年は売上の半分以上をカリフォルニア州だけで稼いだ。
この会社をどう読むか
上場したのは2023年11月だが、この会社が引き継いだ現場の技術は100年以上さかのぼる。前身はMorrison KnudsenとWashington Group Internationalの建設部門である。2017年に大手ゼネコンAECOMの下で一本化され、2021年に売却されて独立した。
扱うのは水道の処理場、ダム、堤防、海水淡水化プラントといった、地味だが代えの効かない設備だ。工程の多くを下請けに出さず自社の作業員で施工するため、見積もり通りに仕上げれば利益が残り、外せば損も丸ごと自社に残る。受注残の大半がカリフォルニア州に寄っているぶん、この州の予算の呼吸がそのまま会社の呼吸になる。
バランスシート (要約)
資産 $219M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$20M
- 他の流動資産$155M
- 固定資産$43M
- 流動負債$196M
- 長期借入金$60M
- 短期借入金$4M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $493M
- 売上成長率
- 2.6%
- 粗利率
- 6.8%
- 営業利益率
- −3.9%
- 純利益率
- −5.2%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$65M
- フリーCF
- −$71M
- 営業CFマージン
- −13.2%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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