
SILC
Silicom標準化が進むほど需要が減るアダプターと、標準サーバーの処理を肩代わりするために需要が増えるスマートカードを同時に抱え、業界の流れの表と裏を1社で受けている。AI推論の遅延問題と耐量子暗号を次の柱として名指ししている。
完成品は持たない。サーバー用のアダプター、処理を肩代わりするスマートカード、通信事業者が客先に置くエッジ機器という3系統を、機器メーカーが自社製品に組み込む部品として納める。買い手は少数の大口に偏り、その製品計画に採用されるかどうかで受注が決まる。
主力のサーバー用アダプターは、クラウド事業者がソフトウェアだけの構成を好む流れの中で逆風を受ける。開発陣は123人を3か国に置く固定費で、売上が縮んでも簡単には削れない重さがある。
研究開発の陣容は売上が縮んだ局面でも削らず、イスラエルに69人、デンマークに28人、米国に26人という3拠点をそのまま維持している。政府の助成に頼る体制は既に畳んでおり、開発費は自前で賄う。
研究開発費は2023年から2025年まで$20.6M、$19.5M、$20.1Mとほとんど動いていない。それなのに売上に対する比率は16.63%、33.57%、32.38%へ跳ね上がった。費用が膨らんだのではなく分母の売上が半分以下になったということで、この比率は売上回復の温度計として読める。
この会社をどう読むか
Silicomの決算で先に目に入るのは、売上の額ではなく研究開発費の比率のほうだ。金額は$20.6M、$19.5M、$20.1Mとほぼ横ばいなのに、売上に対する比率は2023年の16.63%から2025年には32.38%へ倍増している。
増えたのは費用ではなく、縮んだのは分母のほうだ。事業の中身は通信機器やデータセンター機器のメーカーに組み込む部品の供給で、サーバー用アダプター、スマートカード、客先設置のエッジ機器という3系統を持つ。開発陣123人を3か国に置いたまま売上の谷を渡っている会社であり、この比率が下がり始めるかどうかが回復の目印になる。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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