SKYE
Skye BioscienceニマシマブはCB1受容体に外側から働きかける抗体で、脳へ入り込まないよう設計されている。2006年に同じ受容体を狙ったリモナバンが自殺念慮などの精神症状で市場から消えた経緯を踏まえた作りになっている。
承認された製品はなく、売上も立っていない。資金はすべて主力候補ニマシマブの臨床開発に振り向けており、いま価値を生んでいるのは試験のデータそのものになる。
相手は世界最大級の製薬会社が資金を注ぐ肥満領域で、後発が中途半端な数字を出せば埋没する。試験の費用を新株の発行でまかなう構造上、開発が長引くほど株主の持ち分は薄まる。
2023年8月に未公開のBird Rock Bioを買収して主力候補を丸ごと取り込み、以後は開発資源をこの一本へ集めている。GPCRという受容体の一族に狙いを絞り、周辺の候補も同じ考え方で広げる構えを取る。
ニマシマブが体重で意味のある差を出せるか、そしてGLP-1と併用したときに上乗せが確認できるか。この一点に会社の評価が集中している。
この会社をどう読むか
GLP-1の注射で体重が落ちるとき、減っているのは脂肪だけではない。落ちた分の25〜40パーセントは筋肉などの除脂肪組織とされ、加えて胃腸の不調に耐えられない人や、三か月使っても5パーセント減らない人も一定数いる。
Skye Biosciencesが狙うのは、その取りこぼしの側だ。主力候補のニマシマブは食欲や代謝に関わるCB1受容体へ体の側から働きかける抗体で、GLP-1を置き換えるのではなく併せて使う薬として位置づけられている。売上のない臨床段階のため、株価は試験の節目の発表そのものに反応する。
バランスシート (要約)
資産 $28M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $20M(71%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$6M
- 他の流動資産$21M
- 固定資産$1M
- 流動負債$8M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −279.3%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$43M
- フリーCF
- −$43M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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