SLS
SELLAS Life Sciencesがん細胞を直接叩くのではなく、患者自身の免疫にがんの目印を覚え込ませて長く見張らせる、予防接種に近い発想の薬づくりをしている。抗がん剤を主軸にする企業とは、効かせ方の設計思想が違う。
主力候補のガリンペピムトSは、寛解に達した急性骨髄性白血病の患者が再発を防ぐために使う維持療法だ。がん細胞に多く現れるWT1というたんぱく質を目印に免疫を教育する仕組みで、第3相のREGAL試験が進行中、承認前のため売上はまだない。
REGAL試験の最終解析で有意な差が出なければ、主力候補の価値はほぼ失われる。イベント件数の到達ペースは予測しづらく、解析の時期がずれ込むほど、その間の運転資金を追加の増資で賄う必要が増す。
主力候補の第3相試験の完遂を最優先に据え、必要な資金は増資でつなぎながら開発を進める、臨床段階企業らしい経営をしている。
REGAL試験の最終解析で統計的に意味のある差を示せるかどうかに、会社の価値の大半がかかっている。あわせて、CDK9を狙う別の候補タンビシクリブの開発資金をどう確保するかにも左右される。
この会社をどう読むか
SELLAS Life Sciences が開発しているのは、がん細胞を直接叩く薬ではない。患者自身の免疫にがんの目印を覚え込ませて見張らせる、予防接種に近い発想の薬だ。
主力候補は急性骨髄性白血病を対象にした第3相のREGAL試験にあり、決められた死亡イベント数に達するごとに独立委員会が解析する設計だ。2025年12月時点で最終解析に必要な80件のうち72件まで積み上がっており、この最後の解析結果が会社の価値をほぼ決める。
バランスシート (要約)
資産 $78M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $71M(90%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$72M
- 他の流動資産$3M
- 固定資産$3M
- 流動負債$7M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −37.9%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$28M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
SLS の掲示板
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