SLXN
Silexion TherapeuticsKRASタンパク質を狙う競合の多くと違い、遺伝子そのものの発現を止めるsiRNA技術を使う点が最大の違いになる。腫瘍への直接投与と全身投与を組み合わせる独自の投与計画も、標準治療との併用を前提に設計されている。
承認薬も売上もまだない開発段階の会社。多くの競合がKRASというタンパク質を薬で塞ごうとするのに対し、この会社はその設計図であるKRAS遺伝子自体を黙らせるsiRNAを開発する。前世代の候補siG12D-LODERはフェーズ2試験で、標準治療だけの場合より生存期間が9.3カ月延びる傾向を示した。
膵臓がんは過去に多くの薬が挑んでは結果を出せなかった領域で、SIL204がフェーズ2/3で効果を示せなければ、前世代の実績も含めて評価が崩れる。試験の開始が計画より遅れれば、資金が尽きるまでの時間も同時に縮む。
2024年8月の企業結合を経て上場した後も、開発の重心はイスラエルの研究拠点に置いたままで、欧州の規制当局との折衝を自ら進めている。2026年第2四半期の試験開始をめざし、段階ごとに当局の合意を積み上げる進め方をとる。
手術のできない局所進行膵臓がんを対象にした次世代候補SIL204が、これから始まる試験で効果を示せるかで会社の価値が決まる。2025年第4四半期にイスラエル保健省へ試験申請を出し、ドイツの規制当局とも試験設計について協議を終えている段階にある。
この会社をどう読むか
膵臓がんの約9割はKRAS遺伝子の変異を抱えている。多くの競合はそこから作られるタンパク質を薬で塞ぐが、Silexion Therapeuticsは遺伝子の発現そのものをsiRNAで止めにいく。
前世代の候補では、標準治療に上乗せすることで生存期間が延びる傾向をフェーズ2試験で確認しており、この土台の上に次世代候補SIL204を載せている。2025年第4四半期にイスラエル保健省へ試験の申請を出し、2026年第2四半期の試験開始をめざす段階にあり、承認までの道のりはまだ長い。
バランスシート (要約)
資産 $7M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $3M(36%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$6M
- 他の流動資産$646K
- 固定資産$578K
- 流動負債$3M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −457.6%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$11M
- フリーCF
- −$11M
- 営業CFマージン
- —
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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