SMHI
SEACOR Marine Holdings荷物を運ぶ一般の海運会社と違い、沖合の作業現場そのものを支える船に絞り込んでいる。同じ船隊を石油・ガスの掘削現場にも洋上風力の建設現場にも振り向けられるため、片方の需要が細ってももう片方で埋め合わせが利く。
2025年末時点で44隻の支援船を持ち、すべて自社で所有している。沖合の設備へ物資と作業員を運ぶ船、生産や貯蔵の現場での作業を支える船、洋上風力の設置や撤去を助ける船を用途に応じて貸し出し、傭船料を得る。中東ではサウジアラムコ向けに船を出す45%出資の合弁が最大級の顧客になっている。
船は買うのも維持するのも重く、需要が細っても係留や整備の費用は止まらない。事故が起きれば人命や環境への被害に加え、安全記録を重んじる顧客からの信頼も失う。中東のように情勢の不安定な海域に船が集まっているぶん、地域の紛争がそのまま運航の停止につながりかねない。
船隊を需要のある海域へ機動的に振り向け、稼働率を保つことに経営の力点を置いている。船齢の上がった船を売って現金に換え、その資金を新しい支援船の建造に回す入れ替えを続けている。
原油と天然ガスの価格が沖合の掘削をどれだけ活発にするか、そして持っている船をどれだけ高い稼働率で貸し出せるかで、業績はほぼ決まる。洋上風力向けの仕事は各国の政策次第で増えも減りもし、米国の政策転換はすでに読みにくさの一因になっている。
この会社をどう読むか
SEACOR Marine Holdings は社名だけを見ると一般的な海運会社に思えるが、実際の仕事は荷主から荷物を預かることではない。沖合の掘削現場や洋上風力の施設へ人と物を送り届け、そこでの作業を船の上から支えることだ。
44隻の支援船を世界の海域に配し、物資と作業員の輸送から、生産設備での作業支援、洋上風力の設置や撤去までを請け負う。中東でサウジアラムコ向けに船を出す合弁が最大級の顧客で、原油価格が上向いて沖合の掘削が活発になるほど、船の稼働と傭船料が上がる。
バランスシート (要約)
資産 $661M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $264M(40%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$69M
- 他の流動資産$111M
- 固定資産$481M
- 流動負債$71M
- 長期借入金$305M
- 短期借入金$30M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $228M
- 売上成長率
- −16.0%
- 粗利率
- 20.2%
- 営業利益率
- 6.0%
- 純利益率
- —
- ROE
- —
- ROIC
- 1.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$36M
- フリーCF
- −$85M
- 営業CFマージン
- −16.0%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
SMHI の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…