SPOK
Spok HoldingsAES-128の暗号化と遠隔消去に対応した端末を用意し、患者情報を扱う病院側の要件に合わせている点が一般の通信会社と違う。全米を覆う呼び出し用の無線網を、各地の送信所を借りる形で自前で運用している。
病院向けの呼び出し用ポケベルを貸し出し、月額料金で稼ぐ。2025年は契約台数が72万台から67.5万台へ減ったが、2度の値上げで1台あたりの月額は$7.97から$8.20に上がった。並行して、当直の割り当てや緊急連絡をまとめる病院向けソフトウェアも売っている。
ポケベルの契約台数は構造的に毎年減っており、値上げでいつまで穴埋めできるかが焦点になる。スマートフォンへの置き換えが進む病院が増えれば、値上げも効かなくなる。
稼いだ利益の大半を配当として株主に戻しつつ、縮むポケベル事業の値上げでソフトウェア事業への投資余力を作る、守りながら攻める運営をしている。
病院がスマートフォンより確実に届くポケベルを使い続けるかと、ソフトウェア契約の更新交渉に依存する。政府機関向けの契約は自動更新でないものが多く、更新の遅れがそのまま収益のブレになる。
この会社をどう読むか
Spok Holdingsの数字を見ると、2025年はポケベルの契約台数が72万台から67.5万台へと、1年で4万台以上減った。それでも収入の落ち込みが緩やかなのは、2024年と2025年に2度値上げをして、1台あたりの月額を$7.97から$8.20に引き上げたからだ。台数が減る事業を値上げで支えるという、難しい収益構造が数字にそのまま表れている。
もう一つの顔が、病院の当直表や緊急連絡をまとめるソフトウェア事業だ。受注の積み上がりに時間差があるため、四半期ごとに波が出やすい。ポケベルは「命に関わる現場での確実性」を強みにスマートフォンへの置き換えに抗ってきたが、値上げがこの先も効き続ける保証はない。
バランスシート (要約)
資産 $206M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $146M(71%)。
開示から読める範囲ではおおむね健全
- 現金・現金同等物$25M
- 他の流動資産$33M
- 固定資産$148M
- 流動負債$49M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $140M
- 売上成長率
- 1.5%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 14.1%
- 純利益率
- 11.4%
- ROE
- 10.8%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $29M
- フリーCF
- $25M
- 営業CFマージン
- 20.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $27M
- 配当性向
- 171.6%
SPOK の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…