SRTA
Strata Critical Medical航空機の多くを自社では持たず、第三者が所有・運航する機材を使う軽い持ち方をしている。そのうえで輸送から摘出、灌流、保存までを一社で受けるため、病院は一本の電話で全部を頼める。
移植病院や臓器あっせん機関(OPO)を相手に、Trinityの名で空路と陸路の輸送や臓器の受け入れ調整を、Keystoneの名で外科的な摘出や灌流、保存を担う。空の輸送は飛行1時間あたりの定額に燃料の割増を乗せる形で請求する。
臓器輸送は一刻を争う仕事で、遅れや取り違えは病院とOPOからの信用を直に損なう。事業の中身を丸ごと入れ替えたばかりのため、この形で採算が取れると示すまでの時間も要る。
ヘリコプターの都市間移動という旧来の看板を捨て、医療ロジスティクスへ全面的に舵を切った。TrinityとKeystoneという2つの名前を残したまま、輸送と臨床の両輪を並べて育てる方針を取る。
移植病院やOPOと結ぶ「最初の一本の電話は当社へ」という契約の本数と、移植手術そのものの件数に売上が連動する。心臓外科向けの灌流士の派遣やECMOの支援も、病院との契約が続くことが前提になる。
この会社をどう読むか
Strata Critical Medicalは、少し前までBlade Air Mobilityという社名だった。都市の上空を飛ぶヘリコプターやチャーター機のサービスから、いまは移植用の臓器を運ぶ会社へ事業をまるごと入れ替えている。
運ぶだけで終わらないのがこの会社の作りだ。外科医による摘出、移植前に酸素を含んだ血液を巡らせて臓器の状態を保つ灌流、そして保存までを続けて引き受ける。病院とあっせん機関は、一本の電話で全工程を任せられる。飛行機の多くを自社で抱えない軽い体である点も、固定費の重さを決めている。
バランスシート (要約)
資産 $325M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $279M(86%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$31M
- 他の流動資産$95M
- 固定資産$199M
- 流動負債$20M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $197M
- 売上成長率
- 34.3%
- 粗利率
- 20.9%
- 営業利益率
- −11.3%
- 純利益率
- 21.0%
- ROE
- 14.8%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$49M
- フリーCF
- −$59M
- 営業CFマージン
- −24.8%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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