SSP
E.W. Scripps地方局と全国ネットワークの両方を持つうえ、放送波によるデータ配信にも足を踏み入れている。同業3社と組んだEdgeBeam Wirelessには$12.8Mの出資を約束している。電波という古い資産を新しい用途に転用しようとする姿勢が、他の放送会社との差になっている。
地方局はABC、NBC、CBS、FOXの系列番組と地元報道を流し、広告料とケーブル・衛星事業者から受け取る再送信料の二本立てで稼ぐ。全国側ではScripps NewsやIONといった無料のネットワークを運営し、電波と無料ストリーミングの両方で視聴者に届けている。
2025年8月に発行した$750Mの第二順位債は年利9.875%と重く、利払いが利益を削る。進行中の局の売買はいずれもFCCの承認待ちで、想定どおりに閉じなければ返済の絵が狂う。
フォートマイヤーズのWFTXを$40M、インディアナポリスのWRTVを$83Mで手放す一方、Grayとは5市場で局を現金なしで交換する。2026年2月にはION買収時に手放した23局を買い戻す権利をすべて行使しており、資産の入れ替えで体を作り直している。
広告市況と再送信料の交渉結果、そして選挙のある年に集中する政治広告の多寡で、業績の形が年ごとに変わる。系列契約とFCCの所有規制が、局の入れ替えの自由度を握っている。
この会社をどう読むか
E.W. Scrippsがいま最も熱心にやっているのは、番組を作ることではなく局を動かすことである。
2025年から2026年にかけて、フロリダとインディアナの局を売り、Grayとは5市場で局を交換した。2021年のION買収時に手放した23局については、買い戻しの権利を行使している。年利9.875%の$750Mの債券を抱えた身での組み替えであり、この帳尻がどこで合うかが1878年創業の放送会社のいまの姿を決めている。
バランスシート (要約)
資産 $5B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.2B(25%)。
おおむね健全。一部の指標に改善余地
- 現金・現金同等物$28M
- 他の流動資産$719M
- 固定資産$4.3B
- 流動負債$454M
- 長期借入金$2.6B
- 短期借入金$9M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2.2B
- 売上成長率
- −14.3%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 8.6%
- 純利益率
- −4.7%
- ROE
- −8.1%
- ROIC
- 3.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $53M
- フリーCF
- $7M
- 営業CFマージン
- 2.5%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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