
SST
System1広告枠を仲介するだけの代理店と違い、StartpageやMapQuestという知名度のあるサイトそのものを保有する。そこで直接得た利用者の関心データを、送客の精度に回せる。
検索のStartpage、地図のMapQuest、クーポンのCouponFollowなど約40のサイトを自社で運営している。そこに集まった利用者を、買う気のある見込み客として広告主へ送り、送客の対価と集客にかけた広告費の差が利益になる。
2025年12月期の決算では、手元資金や運転資本の状況、借入の返済期限を踏まえ、継続企業として存続できるか自ら疑義を示した。景気が冷えて広告主が出稿を絞れば、この懸念はさらに強まる。
2024年8月に資産を持ち株会社の下へ組み替え、借入の担保になる会社とそうでない会社を分けた。新しい買収より、手元の$86.9Mの現金と2027年に来る返済期限をどう捌くかが目下の主題になっている。
利用者を集める検索や広告のプラットフォームがどんな条件を課すかで収益が振れる。デジタル広告の市場全体は伸びているが、返済期限が2027年に集中する中で広告主の出稿意欲が細ると、資金繰りに直結する。
この会社をどう読むか
System1と聞いてもぴんとこなくても、地図のMapQuestや検索のStartpageと言えば見覚えがある人は多い。この会社はそうした約40のサイトを自ら運営し、訪れた利用者を広告主に送り込む集客の仲介で稼いでいる。
2025年12月期の決算では、手元資金や借入の返済期限を踏まえて継続企業として存続できるか自ら疑義を示した。デジタル広告市場が伸びていても、この会社の財務は別問題として読む必要がある。
バランスシート (要約)
資産 $405M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $30M(8%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約21年分
- 現金・現金同等物$87M
- 他の流動資産$63M
- 固定資産$255M
- 流動負債$146M
- 長期借入金$228M
- 短期借入金$77M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $266M
- 売上成長率
- −22.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −23.3%
- 純利益率
- −24.6%
- ROE
- −214.5%
- ROIC
- −14.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$4M
- フリーCF
- −$4M
- 営業CFマージン
- −1.6%
- 現金ランウェイ
- 約21年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
SST の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…