STM
STMicroelectronics
微細さの最前線を争わず、車や産業機械が何年も使い続ける世代の半導体に資源を集めている。欧州に設計と製造の両方を持つ数少ない大手で、供給網を分散させたい顧客からの引き合いも受けやすい。
車を制御するマイコン、動きや圧力を捉えるセンサー、電力を扱うパワー半導体を設計し、自社の工場で量産して自動車や産業機械のメーカーへ納める。設計から製造まで一社で抱えるため、工場を持たない設計専業とは原価の出方が違う。
需要が冷えて工場が空くと、巨額の固定費だけが残る。顧客の在庫調整は業界に一斉に効き、電動車の普及が想定より遅れれば、そこへ向けた設備投資が重荷に変わる。
配当を続けながら、生産能力の増強に継続的に資金を振り向ける。大型買収に走らず、既存の製品群と工場を積み増す方向を選んでいる。
自動車の生産台数と、工場設備への投資意欲が、そのまま注文量になる。自前の生産ラインを高い稼働率で回せているかどうかが利益率を決める。
この会社をどう読むか
一台の車には、目に見えない半導体が数え切れないほど載っている。STMicroelectronics が作るのは、その中でも話題になりにくい種類だ。ブレーキやエンジンの制御、車体の傾きの検知、電力の変換といった、壊れては困るが目立ちもしない部分を受け持っている。
この選び方には裏表がある。長く使われる製品は値崩れしにくく、顧客も簡単には乗り換えない。ただ自前の工場を持つ以上、注文が減った月も固定費は同じだけ出ていく。自動車の生産が鈍る局面でこの会社の利益が大きく揺れるのは、そのためだ。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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