STRO
Sutro Biopharma抗体と薬剤をつなぐ位置と数をそろえられる無細胞合成の速さが持ち味で、ワクチン企業Vaxcyteの開発も同じ基盤が支えてきた。自社パイプラインが止まっても、基盤そのものが売り物として残る。
薬そのものではなく、無細胞でタンパク質を合成する自社基盤XpressCFを大手製薬に使わせる形が収入源だ。通常30〜40日かかる合成を24時間未満に縮められる点を買われ、アステラス、メルク、ブリストル マイヤーズ スクイブ、EMDセロノと組んできた。2025年末までの提携収入は累計$1.016Bに達する。
メルク、ブリストル マイヤーズ スクイブ、EMDセロノとの共同候補は、いずれも第1相を終えた段階で相手が開発を打ち切った。自社の主力だったルベルタも、2018年から進めた開発を2025年3月の見直しで止めている。
打ち切りが続いたルベルタを見切り、2025年10月にIND(治験許可)を得たSTRO-004へ資源を寄せた。止まるたびに次の候補へ乗り換える、持久戦型の判断を重ねている。
主力候補STRO-004の第1相の成績と、提携先が開発を続けるかどうかの判断。手元の候補が育つかより、相手側の優先順位の見直しが収入の波を作ってきた。
この会社をどう読むか
Sutro Biopharmaがこれまでに提携から受け取った金額は、累計$1.016Bにのぼる。その中身は薬の販売ではない。抗体に薬剤を狙った位置で連結させる、合成の作法そのものを大手に貸した対価だ。
ただし過去の共同候補は、メルクもブリストル マイヤーズ スクイブもEMDセロノも、第1相を終えた段階で相手が手を引いた。自社の主力だったルベルタも2025年3月に打ち切り、同年10月にINDを得たSTRO-004へ主軸を移したばかりだ。仕組みは残っても、乗せる中身は入れ替わり続けている。
バランスシート (要約)
資産 $174M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$58M
- 他の流動資産$93M
- 固定資産$23M
- 流動負債$75M
この判定で見た指標: 自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $102M
- 売上成長率
- 65.2%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −154.5%
- 純利益率
- −186.5%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$177M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- −172.9%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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