
SVC
Service Properties Trustホテルと一棟貸し店舗という性格の異なる資産を一つのREITで持ちながら、店舗側の賃料が実質1系統のブランドに集中している。分散を掲げる同業の不動産信託とは、ここが根本的に違う。
ホテル94棟・2万1,243室は外部の運営会社に任せ、宿泊収益の一部を受け取る。一棟貸し店舗760棟・1,360万平方フィートは長期契約で貸すが、賃料$390Mのうち$180MはTravelCenters of America 1社分だ。
店舗部門の賃料はTravelCenters of America 1社への集中度が高く、その経営が傾けば打撃がそのまま届く。ホテルは景気後退や旅行需要の落ち込みに弱く、運営を外部に委ねる分、その判断や手数料でも収益が削られる。
物件の運営自体は外部の運営会社や資産運用会社に委ね、自らは資産構成の入れ替えに徹する。2025年はホテル112棟・1万4,631室を売却し、店舗29棟を取得して店舗側へ資産を寄せた。
出張や旅行の需要がホテルの稼働率を、少数の大口テナントの経営状態が店舗側の賃料収入を決める。金利水準と、物件取得で膨らんだ借入をどう借り換えるかも重くのしかかる。
この会社をどう読むか
Service Properties Trustの一棟貸し店舗760棟は、年間$390Mの賃料を生む。うち$180MはTravelCenters of Americaが払い、同業態のPetro Stopping Centersを足すと7割近くになる。
残るホテル94棟・2万1,243室は外部の運営会社に任せて保有するだけで、2025年には112棟を売り、店舗を29棟買い増した。旅行需要の波を受けるホテルを減らし、テナントの信用に賭ける店舗へ寄せている最中だが、その店舗の主な収益源が実質1系統という形は変わっていない。
バランスシート (要約)
資産 $6.5B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $646M(10%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$347M
- 長期借入金$5.5B
この判定で見た指標: 自己資本比率・D/E。在庫や売掛を持たない賃貸業のため流動比率は判定に使わず、借入の重さは同業の D/E の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.8B
- 売上成長率
- −4.3%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- −11.1%
- ROE
- −31.3%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $118M
- フリーCF
- −$107M
- 営業CFマージン
- 6.5%
- 現金ランウェイ
- 約3年
配当
- 配当総額(年間)
- $7M
- 配当性向
- —
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