まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
大手が広く浅く押さえる領域の隙間で、表示装置や車載、光や量子計算といった分野に個別最適の道具を出してきた。AIで製造工程の写しを作るFTCOでは、Micron Technologyと組んで開発を進めている。
製品は3つの柱に分かれる。素子の構造や製造工程を計算して最適化するTCADソフト、実際の回路を設計・検証するEDAソフト、そして他社が使い回せる回路の設計図そのものを売るSIP事業だ。顧客は鋳造所、大手の垂直統合型メーカー、設計に専念するファブレス企業まで幅広く、一年か三年の利用契約を通じて収入を得る。
半導体の開発投資が冷え込むと、真っ先にソフトの利用が絞られる。この分野はSynopsysやCadenceといった巨大企業が大半を握っており、そこへ特化した道具で食い込む小さな会社という構図は変わらない。買収で事業を広げてきた分、統合の負担も抱える。
稼いだ資金は得意分野のソフトの改良と、買収で加えた事業の統合に向かう。2009年にデラウェア州でSaratoga Internationalとして設立され、2013年にいまの社名へ改めた。
半導体各社の開発予算が縮めば、ソフトの利用も同じだけ縮む。契約は一年か三年で切れるため、更新されるかどうかが毎年問われる。
資産 $123M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $75M(61%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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