TEM
Tempus AI検査だけの会社でもデータ分析だけの会社でもなく、検査で得た患者のデータを自社の分析と製薬会社向けの販売に回す循環を持つ。数え上げるのは検査数ではなく、つながっている医療機関の数のほうだ。
腫瘍の遺伝子を調べる検査の料金が一本目。もう一本は、検査を通じて集まった臨床データと分子データを整えて製薬会社や研究者へ提供する事業だ。
遺伝子検査は保険の支払い条件が採算を直接決め、値下げ競争も激しい。データを集めて人工知能を鍛える費用が先に出るうえ、患者の医療情報を扱う以上は規制と信頼の維持も外せない。
検査件数を積むことより、医療機関とのデータ接続を広げることに資金を向ける。黒字化はまだ先で、データ網の厚みを優先する段階にある。
検査の件数が伸び続けることと、集めたデータが製薬会社にとって価値を保つことの二つで成り立つ。つながる医療機関が増えるほど検査の解釈も精度が上がるという循環を前提に設計されている。
この会社をどう読むか
Tempus AIをがんの遺伝子検査の会社と見ると、半分しか説明できない。同社が自ら数え上げるのは検査の件数ではなく、700を超えるデータ接続と5,000を超える医療機関という、つながりの数だ。
検査で集めた患者のデータを整え、製薬会社や研究者へ売る事業を、検査と並ぶ柱に据えている。データが増えるほど検査の解釈が鋭くなり、その検査がまたデータを増やす循環を意図して設計している。
バランスシート (要約)
資産 $2.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $491M(22%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約3年分
- 現金・現金同等物$605M
- 他の流動資産$562M
- 固定資産$1.1B
- 流動負債$372M
- 長期借入金$203M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.3B
- 売上成長率
- 83.4%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −19.9%
- 純利益率
- −19.3%
- ROE
- −49.9%
- ROIC
- −28.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$218M
- フリーCF
- −$239M
- 営業CFマージン
- −17.1%
- 現金ランウェイ
- 約3年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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