TLPH
Talphera未知の分子に賭ける多くの臨床段階の会社と違い、使う薬自体はすでに海外で数十年分の使用実績がある。賭けているのは薬効ではなく、米国という規制と市場への持ち込み方だ。
いまの収入はほぼゼロで、人工透析中に血が固まるのを防ぐ薬ナファモスタットを、集中治療の現場で使う機器として承認を得ることを目指す段階にある。承認後は病院への販売が収入源になる見込みだが、まだ先の話だ。
試験が思うような結果を出せなければ承認は遠のく。透析中の抗凝固は何も使わずに済ませる医師が3割近くいるとされる分野で、承認が出ても病院の購買にすんなり乗るとは限らない。
開発は看板候補ひとつに絞り込み、静脈注射向けの別処方は毒性評価の結果を見てから進めるかを決める構えで、当面の開発費は増資に頼らざるを得ない。
70人を組み入れる後期試験が予定どおり終わり、その結果で機器としての承認申請に進めるかどうかで、この会社の値打ちはほぼ決まる。承認までは収入がないため、開発費は外から集めた資金でまかなう。
この会社をどう読むか
ナファモスタットという薬は、日本と韓国で30年以上、人工透析の回路に流す抗凝固薬として使われてきた。Talpheraが挑んでいるのは、その枯れた分子を米国に持ち込むことだ。
新しいのは薬効ではなく届け方で、集中治療室での透析中に使う医療機器という枠組みで承認を狙う。最大14カ所の集中治療室で後期試験が進み、海外で積み上がった安全性の記録がそのまま説得材料になる。賭けの中心は薬の効き目ではなく、規制の通過と、抗凝固薬を使わずに済ませてきた医師の習慣を変えられるかにある。
バランスシート (要約)
資産 $30M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $17M(57%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$6M
- 他の流動資産$15M
- 固定資産$9M
- 流動負債$4M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $28K
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −83.9%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$11M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- −40585.7%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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