TLSI
TriSalus Life Sciences薬そのものではなく、圧力で薬剤を腫瘍の奥へ届ける送達の仕組みを持ち、そこに自社の免疫治療薬を重ねようとしている。
売上の大半は送達機器TriNavで、その多くは病院に委託在庫として置き、使われた分だけ代金を受け取る。ただしこの契約は、病院側が理由なく30日前の通知だけで打ち切れる。
委託契約がいつでも解約できる建て付けのため、病院の在庫方針が変わるだけで売上が細る。開発中の免疫治療薬ネリトリモドは社内に製造設備がなく、次の供給元を確保できなければ臨床試験が止まる。
従業員は2025年末で約102人。機器の普及と薬の臨床試験を同時に進めており、少人数の経営陣に頼りすぎているとリスクとして自ら書いている。
注文は基本的に1件ごとで、次の発注が約束されているわけではない。売上の大半は既存の取引先から来るため、大口の病院を失うと代わりが利きにくい。
この会社をどう読むか
TriSalus Life Sciences の主力TriNavは、薬の届きにくい肝臓や膵臓の腫瘍へ、圧力をかけて薬剤を押し込む機器だ。
ただし読みどころは技術より売り方にある。TriNavの多くは病院に委託在庫として置かれ、使われた分だけ代金が立つが、この契約は病院側が理由なく30日前の通知で打ち切れる。開発中の免疫治療薬ネリトリモドも外部の受託製造頼みで、機器と薬のどちらも他人の都合の上に乗っている。
バランスシート (要約)
資産 $35M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$20M
- 他の流動資産$12M
- 固定資産$3M
- 流動負債$11M
- 長期借入金$33M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $45M
- 売上成長率
- 53.4%
- 粗利率
- 84.6%
- 営業利益率
- −59.7%
- 純利益率
- −86.9%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$18M
- フリーCF
- −$19M
- 営業CFマージン
- −39.9%
- 現金ランウェイ
- 約1年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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